「君たちはどう生きるか」を観てきた

全く消化できてません(笑)。

ネタバレしちゃうとこれから観る人が楽しめないので言わないようにしますが、これまでの宮﨑監督の世界観を使い、ごちゃまぜにしながら、日本を舞台にした和ファンタジーっていう感じで、絶対海外で受けると思います。この世界観はすごく海外の方にはきらびやかに見えると思う。

でも、「和ファンタジー」って、あるようで無かったようにも思います。日本で言えば、怪談物とかもファンタジーの一種のような気がしますけど、そういったものではなく、和洋折衷でちょっと「和」が強めっていう感じ。

シナリオはたぶん時系列とか、モチーフとか、いろんなのが混ざりこんでいるような感じでよく分かりませんでした(笑)。ただ、序盤は宮﨑監督の少年期を彷彿とさせるような自叙伝みたいな感じで、それが約30分、いわゆる第二次世界大戦中の日本の模様が描かれているんですが、そのあと、少しずつ不思議な世界に流れて行って、「ドボン」と異世界に変わるというか、なんというか(笑)。

音楽も良かったです。久石さんのピアノの音色が多用されていて、すごく心地よかった。途中、クライマックス前の重要な場面で、既存曲である「祈りのうた」が流れてきたときは「!?」という状況でした。たぶん、映画が出来上がる前に作られた曲だったはずですが、もともとこのシーンのために作られたような曲に思えて、久石ファンとしてはものすごくうれしいシーンでした。

主題歌は米津玄師さんの作詞、作曲、歌唱でした。久石ファンとしては正直残念な気持ちも少しありますが、久石さんの世代から、米津さんの世代に引き継がれるというような想いが感じ取れたし、曲も映画のラスト、エンドロールに添えられた良い雰囲気の曲だったし、歌詞を見ながらこの「地球儀」という曲も聴きたくなってしまいました。

10年ぶりの宮﨑監督の新作、前情報なしで観させていただき、感激しきりでしたが、正直、まだまだ消化しきれない感じがあります。でも、ヒットしそうな気がします。「千と千尋の神隠し」の時と似たような感覚です。ボクとしては。いろんな方に観てほしい。ボクもまた見たい。明日、IMAXで観に行こうかなぁ。

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