Princess MONONOKE 舞台「もののけ姫」

個人的に話題になっている(笑)、ホール・ホグ・シアター出演の舞台「もののけ姫」を観に、渋谷にあるAiiA Theater Tokyoに行ってきました。

Aiia Theater Tokyoの入口。以前はTBSとかでやっていたマッスルシアターだったんだとか。近隣にはNHK、渋谷公会堂があります。ちなみにAiiAって、アパレルメーカーで「アイア」さんってところややっているんだそうですね。
ってことで渋谷をぶらついてみたんですが、今日気づいたこと。渋谷公会堂とNHKと今回のホールが近いところにあるんだなということが今頃分かりました(苦笑)。あと、渋谷駅はいろいろ工事中なんですね。
そんなことは置いておいて…
スタンド花がいろいろと飾られてましたが、宮崎監督、鈴木プロデューサー、星野社長のをパシャリ。他にも日本人演者である三宅由利子さんへ届いているスタンド花もありました。
まだ公演中なので詳細をお伝えすると問題なんですが、ものすごく原作をリスペクトして作り上げているなというのがひしひしと感じました。舞台なので変な誇張とか、わざとらしさみたいな違和感があったりするんじゃないかなと思ったんですが、今回の舞台はボクには違和感が無かったです。もちろん、イギリスの若い劇団っていうことでリアクション自体は欧米チックなんですが、日本を舞台に、出演者が外国人の皆さん(お一人、日本人の方はいらっしゃいますが)が融合していたと思います。今日の公演終了後、松田洋二さんらがトークショーをしていたときに「シェークスピアを日本人が時代劇としてやってみたりするのと同じなのかなと感じた」というふうにおっしゃっていたんですが、まさにその通りだったなと思いました。
また、衣装とか照明とかもすごく良かったですね。衣装というか装備というか… 山犬とか乙事主、タタリ神などは華美ではなく、必要十分な衣装で好感が持てました。可動域が考えられて作られていそうだったし、違うものに勘違いされることも無く、出来がすばらしかったです。一つ一つ、こだわって作ったんだなというのが分かりました。ラストのデイダラボッチはなかなか表現が難しそうでしたが、面白い表現になっていて、見所のひとつだと思います。
照明は、舞台上はシシ神の森の中をベースにしたものになっていましたが、ライティングによっていろんな見せ方ができるんだなと、勉強させていただきました。森林のはずなのにタタラ場になったり、いろんな場面になったり。面白かったです。
そうそう。音楽は生演奏でした。あまり人数は多くなかったですが、なかなか良かったですね。で、歌ものもありまして、「エボシタタラうた」と「もののけ姫」が日本語で歌われてました。「エボシタタラうた」はみんなで歌ってましたが、「もののけ姫」は発音が完璧だったので、お一人だけ日本人として出演されている三宅由利子さんが歌っていたんじゃないかと推察しました。綺麗な歌声でした。
ってことで、後日写真などを追加したりしようと思いますが、いちおうニコニコ生放送でですが、ネットチケットで千秋楽の模様が観られるようです。お金は掛かってしまいますが、興味のある方は是非観てはいかがでしょうか? って、ステマになっちゃうな(笑)。ホントは現場で観た方がもちろん良いんですけどね。
https://secure.live.nicovideo.jp/event/mononoke
※ 5/6 追記しました。写真追加と、続きの部分にトークショーの部分を書き加えましたよ!

上演前の舞台をパシャリ。ホントは会場内撮影禁止だったんですが、すみません。でもこの映像を観ていただくだけでも良い雰囲気の舞台だってのが伝わるんじゃないかと思います。両端に電光掲示板があって、字幕はこちらで表示されていました。そうそう、音楽は作られたシシ神の森の上でやられていて、演奏者の方がチラチラ見えました。
 
上演後、映画版「もののけ姫」アシタカ役の松田洋二さんと、今回の舞台のアシタカ役のマックス、そして構成・演出のアレックスの3人と、以前読売新聞の「ジブリをいっぱい」で結構ジブリ記事でよく名前を見かけ、現在日本テレビに籍を映している、この舞台の制作プロデューサーである依田謙一さんが司会でトークショーが繰り広げられました。
ちゃんと覚えてないんですが、思い出せる部分とかまとめている方のページを参考に…(苦笑)
依田さんが、「もののけ姫」においてめちゃくちゃ気になる部分の質問をされてました。『日本とイギリスでは文化が違うので苦労したところもあると思いますが、アシタカがカヤ(エミシの村の許嫁)にもらった小刀をカヤにあげちゃった部分はどう消化して演出に反映させたのでしょうか?』いうガチ質問(笑)。演出のアレックスさんは「議論をいろいろしたんですが、幸いなことに宮崎監督が出ているドキュメンタリーがあったのでそれを参考にした。カヤからもらった小刀が人を守ろうという力が込められていた。アシタカはその力をサンに、との思いを持って小刀を渡したのだろうと考えて演出した」という回答。ちなみにそこに松田さんもコメントして、「アシタカは村を出る際、舞台版でも表現されていたようにマゲを切った。マゲを切るということはその村では死んだことにされ、二度と村には戻らないことを指すから、サンに小刀を渡したんだろうと思う。村に戻ってこれるのであれば絶対に渡していない(笑)」とおっしゃってました。
また「アシタカを演じるにあたって、気をつけていたことは?」との質問に、松田さん「これ、言っていいか分からないんですけど… 演じはじめの時にはまだ台本が出来ておらず、話のだいたいの流れは聞いていたんですけど、細かいところは出来ていなかった。宮崎監督からの指導をもらいながら、精一杯やったけれど、結構分からないところもあって苦労した。たとえば、アシタカとカヤが話している場面で、カヤが「兄様」と言っていたので兄弟なのかなと思っていたら、宮崎監督から『もしかして兄弟だと思ってない?』と指摘されて、初めて許嫁だと分かったり。また、通訳さんが困ると思うんだけど、『凛とした感じで』とか『背筋を伸ばして』という指示を受けたこともあった」なんて話をされていました。マックスは、何しゃべっていたんだっけ…(苦笑) 映画が生まれた国で、観客のみんなに納得してもらえるような演技が出来れば、という話をしてたかな。この日、あまりマックスはしゃべってませんでした(爆)。
そうそう、依田さんは演出のアレックスに対し「いろんな題材があったと思うが、なぜ『もののけ姫』を選んだのか?」という質問をされましたが、それに対しアレックスは「『もののけ姫』を選んだのは、ヨーロッパでは体験出来ない部分である暗い部分に惹かれた。それが普遍的なものではないかと思った」とのこと。
最後に、松田さんからエールを送って欲しいということで「『もののけ姫』が公開されたのは16年前。今では自宅の小さな画面でしか見られませんでしたが、大きな舞台で、多くの方と共有しながら『もののけ姫』を観ることが出来る機会をいただいて楽しめました。日本の観客は楽しんで観ています。残りの公演も自信を持って頑張って欲しい」とおっしゃってました。
…という感じのトークショーだったと思います。結構、コメントの抜けは多いです(苦笑)。マックスのコメントの再現率がゼロなのでご了承ください(爆)。ま、ミュージカル「トゥーランドット」って舞台系にはちょっと苦手意識があったんですが、やっぱりミュージカルと舞台は一緒にしちゃイカンですよね(苦笑)。いや、ホント良かったです。
ショー
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