20世紀少年



 ということで観てきました、「20世紀少年」を。
 いつもながら簡単なあらすじを言うと、主人公ケンヂが小学校時代、秘密基地で仲間と作った世界滅亡のストーリー「よげんの書」。当時の仲間の一人の自殺をきっかけに、「ともだち」と呼ばれる教祖がいる謎の教団が関係する事件などが立て続けに起こり、それが「よげんの書」に書かれたことにそっくりだったため、ケンヂとその仲間たちは計画を阻止するために立ち上がった……という話なんですが…
 正直な印象を言うと、ちょっと消化不良っぽい感じです。3部作の第一作目ということなんですけど、本当に全体のストーリーの3分の1を追って行ったという感じで、監督本人も書いているんですが、マンガ雑誌を毎週買って読むような雰囲気を出したいと言っているんですが、映画が終わった後も「つづく」っていう感じで謎が全然分からないでモヤモヤっとしたのが残っているっていう状況です。「ともだち」って結局誰で、何のために事件を起こしているのかが今回の映画では全然分からない。
 3部作とかにするのであれば、個人的には「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズのように、1作だけでもしっかり楽しめる、いわゆるオチをちゃんとつけておいて、それがまた次回作につながっていくスタイルだったら良いんですけどねぇ。
 映画館でも子供たちが「意味わかった?」と確認し合っているのを目にしたので、結構「??」っていう人が多そうでした。唐沢寿明演じるケンヂもラストはカッコよかったものの途中まではちょっと情けないようなキャラクターで、各シーンでの印象的なところはあるんだけど、どこが核の部分なのかがはっきりしてなかったように思います。
 次回作も同じような感じだったらちょっとなぁと個人的には…(苦笑) あとはこの映画の監督は堤幸彦さんですが、「TRICK」の監督もやられていて、ちょっとワザとらしい画の見せ方をするところがあるから、その辺は僕の好みではないんですけれど…
 この気持ちは原作を読んでいると若干変わってくるんでしょうか?? 誰か、教えてください。
オーナーのお薦め度
 20世紀少年 ★★★★☆☆ 星4つ
(この映画のタイトルバックで流れるロックな音楽は全然知らなかったんですがT-REXっていうグループの「20 Century Boy」という曲なんですね。原作の浦沢さんはこの曲からインスピレーションを受けてマンガを作ったんでしょうかねぇ。にしても、今回の評価はちょっと甘いかも…)
 

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