マスメディアってそんなもの

今回はテレビの話ですけど、先日の「プロフェッショナル仕事の流儀」の宮﨑駿監督回の話。

映画「君たちはどう生きるか」の解釈の仕方を一方的にしてどうなのか、っていうことを話されている方がいて、『なるほど!』と感じているところ。大叔父は高畑勲監督、アオサギは鈴木プロデューサーをモデルにしているっていう話はほぼ公式的に言われていることではあるものの、どちらかというと鈴木プロデューサーが言っている見方。この見方で固定化してしまうと、映画が矮小化してしまう懸念がある。

宮﨑監督本人は、おそらく観る人それぞれに想像を膨らませて鑑賞してほしいと思っているだろうし、確かに「高畑監督」だと「鈴木プロデューサー」だのとほぼ公式見解のような感じで書かれたら、ちょっとどうなのって感じはします。

とはいえ、テレビなどのマスメディアって、特にNHKは公共放送だから特に「公平公正な立場」で作っているんでしょうけど、どうしても作る人たちの主観が混じってしまう。ニュース番組なんかも、どのニュースを取り上げるか自体に主観が入りますし。なので、ドキュメンタリーなんかは特に制作者の想い、気持ちが乗ったコンテンツであることを前提に観る必要がありますよね。

ただ、唯一印象に残っているのは、大叔父の最後のセリフに宮﨑監督が並々ならぬ想いを込めていて、アフレコ時に目に涙を浮かべていたのは、やはり高畑監督を思い浮かべていたんだろうなあというのは容易に想像できるので、それをキーに番組構成をしたんでしょうね。

ま、ボクとしては面白かったんですけど、「ちょっとどうなの?」って言われたら、それも「なるほどねぇ」と思っちゃいます。ボクとしては結論は出せないけど。

ショー
  • ショー

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です