ステイタス

 今日、職場から車の止めてある駐車場まで、iPodでクラシックを聴きながらゆっくり歩いてみたんですが、月の光を浴びながらクラシックを聴くっていうのもなんか気持ちが安らぎますね。今日は満月ではないですけど、快晴だったので月光がまぶしいくらいだったので、少し神秘的な夜空でした。
 にしても、この間「別に良いじゃん」と暴言を吐いてしまった高校の履修不足問題なんですが、そもそも根底にあるのって「ステイタス」意識なんじゃないかなと思うんです。
 日本人の受け取り方の傾向として、「大学院卒≧大卒>短大卒>高卒」みたいな図式をいつの間にか描いていて、就職するにしてもを何するにしても、大卒になると有利だっていうイメージがあるし、大卒だってピンからキリまでって感じで「東大卒」って人がいたら、『おぉ、すごいね〜』って話になりますよね。
 「ゆとり教育」だとか、「総合学習」だとかいろいろ学習指導要領は工夫されていますけども、多くの人が「大学に行って○○を勉強したい!」っていう具体的な目標ではなくて、単純に「大卒」、その上に「有名大学卒」という称号、ステイタスを手に入れたいって人が多くなってしまっている現状を表しているんじゃないかな、と思います。
 そりゃ、大学受験で失敗したら浪人して苦労してしまうっていうマイナス面もあるし、であれば受験にさほど必要じゃない科目を潰して、受験に当てるっていうのは気持ち的には分かるんですけどね。
 ただ、いろいろ物事を考えたり仕事をしていく中で、幅広くいろんなこととかを勉強したり体験したりすることって大切だよなあ、と社会人になってから実感し始めた僕から言わせると、受験科目に絞った授業ってやっぱり知識が偏ってしまって後から苦労するんだと思うんです。
 物事を思考したり想像したりすることって、自分が持っているいろんな知識や経験を組み合わせることによって新たな物事が生まれるんだから、いろんなことを知っていた方が良いはずなんですよね。それが偏ってしまうと、いろんな視点から物事を考えられなくなってしまって、僕みたいに大変な有様になってしまいます(苦笑)。
 ま、学習指導要領をちゃんと守ってやっていれば万全なのかと言われたら、それも違うとは思いますけどね。ステイタスは、勉強していろいろ得た結果、後から付いてくるもののはずなんですが、ステイタスを得るために勉強してしまって、「はて、何のために勉強してるんだろ?」ってことになっていたら、目も当てられなくなります…(苦笑) って、モラトリアムだった僕がそんなことを言う資格はないんですけど…(爆)
 いろんな知識や体験に触れられるような環境を作ることができれば最高なんだろうと思うんですが、残念ながら現実はそうはうまくいかないんだよなぁ…

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