ドラゴンクエストの世界 すぎやまこういち 交響組曲「ドラゴンクエストⅪ」過ぎ去りし時を求めて(2021.12.5)

『ドラゴンクエストの世界 すぎやまこういち:交響組曲「ドラゴンクエストⅪ」過ぎ去りし時を求めて』を聴きに多賀城市まで足を運んできました。

すぎやま先生が亡くなってから、ボクとしては初めてのドラクエコンサートだったんですが、その模様を簡単なレポート、備忘録として記録にとどめておこうと書き記すものです。次の注意事項をご覧の上、お読みいただければ幸いです。

※注意
○推敲終了しました。結構直しました(苦笑)(2021.12.8 21:15)
○このコンサートレポート(備忘録)は記憶をたぐりながら書いていったものであり、記憶が抜け飛んでいるところなどについては、脚色を施していますので、完全なコンサートレポートではないことをご了解下さい。
○もし間違いを見つけたり、補記できる項目があれば、コメント欄で書いてもらえると嬉しいです。
日時2021年12月5日() 15時から(開場 14::00/開演 15:00)
会場宮城県・多賀城市民会館 大ホール(多賀城市文化センター内)
チケット全席指定
【前売り】一般 4,500円 C・FRIENDS 4,000円 高校生以下 3,500円
【当 日】 5,000円
出演者指揮 佐々木新平
演奏 山形交響楽団/ソロ・コンサートマスター 髙橋和貴
その他主催:公益財団法人日本芸能実演家団体協議会
   アートキャラバン宮城圏域ホール連携事業実行委員会
   仙台放送
   多賀城市文化センター指定管理者
共催:多賀城市
協力:スギヤマ工房、株式会社スクウェア・エニックス、エラート音楽事務所

開演に先立って

すぎやまこういち先生が亡くなった一報が入ってからというものの、ボクの胸の中にぽっかりと空いた穴を埋めるべく、ドラゴンクエストコンサートの予定を確認し、関東方面ではいくつか予定があったものの、東北民であるボクは、コロナ禍のさなかであることも考慮し東北で実施されるこのコンサートに参加することに決めました。

今回使用される「多賀城市民会館 大ホール」ですが、多賀城市文化センターのホームページによると収容人数が1,120名となっています。当日は客席を1席明ける配置(家族連れは連席にしてましたが)となっていたため、単純計算すると会場にいらっしゃったお客さんは600名前後くらいとなっていたのかなと思います。文化庁の助成なども受けて実施する運びとなったんだろうと思いますが、費用面など諸々のことを考慮しながら開催にこぎ着けたことは大変骨が折れることだったのではないかと推察しています。ただ、そんな中ではあるものの、特に子どもたちにオーケストラの演奏に触れてもらうというのは、重要なことだと思いますので、開催されて本当に良かったなと思います。こういった取り組みは非常に重要だと思いますので、今後も引き続き実施していただきたいと思っています。

大ホールの様子

今回、十数列目で鑑賞していたんですが、すごく音の響きが良くて聞きやすかったです。もちろん座席位置の関係で変わってくるところもありますが、非常に良いホールだなあと感じました。このホールでまた音楽を聴いてみたいなあと思ったんですが、来年度はどうも大規模改修を予定しているみたいで、しばらくはお預けみたいですね。。。

そうそう。今回演奏される山形交響楽団さんは以前からドラゴンクエストのコンサートを実施されていて、ちょっとした雰囲気づくりなんかもされており、ホワイエにスライムやキングスライムが遊びに来ているという演出なんかもされてました。また、今回はすぎやま先生がお亡くなりになってから山形交響楽団さんでは初めてのドラゴンクエストコンサートになることから、すぎやま先生への追悼文も掲示されておりました。

いよいよ開演

ホワイエで販売されていたドラクエ関連CDなどを眺めたりしていたら時間が過ぎ去っていき、いよいよ開演の時間となります。

山形交響楽団の皆さんがステージ上に入り始めると、会場から拍手が起こりました。多賀城市の皆さんが山形交響楽団の皆さんに「ようこそお越しくださいました!」っていう感じで拍手を送られていたのだと思います。

入場が終わり、チューニング(音合わせ)を行った後に訪れる一瞬の静寂。その間隙を縫って、指揮の佐々木新平さんが入場されます。大きな拍手が起こります。いよいよ開演です。

序曲XI Overture
いよいよおなじみの序曲が演奏されます。出だしのトランペットとホルンの音色が角笛のごとくきれいにホールに響いて、ドラゴンクエストコンサートが開演しました。今回の山形交響楽団の皆さんの演奏は上手かったなあと思います。金管はしっかり鳴っているし、木管の音色もきれいだし、もちろん弦楽器も音がそろっているしで、文句のつけようがない演奏を聴かせてくれてました。

そして、指揮の佐々木新平さんも力強い指揮を披露してくれてかっこいいの一言。2019年に開催された「CHRONO ORCHESTRA」の東京公演の指揮を佐々木さんがされていたを観たことがあったんですが、佐々木さんはすごく背が高くスラッとしてらっしゃる。黒いスーツをビシッと着こなして、男性のボクからも「カッコいいなあ」と思ってました。

序曲が終わると割れんばかりの拍手が。指揮の佐々木さんがマイクを手にされ話し始められたんですが、まずは山形交響楽団さんと、指揮とお話を佐々木さんがされるといったことの紹介をされたのち、この後、4曲続けて演奏する旨を話され、曲のかいつまんだ説明をされました。

・冒険のはじまり~勇者は征く Start of Adventure ~ The Hero Goes Forth with a Determined

「冒険のはじまり」は、ゲームの冒頭で主人公の育ての祖父であるテオが川から流れてきた赤ん坊の主人公を拾うシーンで流れるという説明がありました。「勇者は征く」はフィールドを歩く際の音楽で、バイオリン(あるいは弦楽器かな?)の楽譜に「スタッカート」や「アクセント」、「ダウンボウ」の指示が書いてあって、非常に力強い演奏が繰り広げられると話がありました。行進曲で定番なスネアドラムの演奏に合わせて、弦楽器の力強い演奏と、金管楽器が勇壮に鳴り響く演奏となっていたと思います。

スタッカート 音と音を続けないで短く分けて演奏する方法
アクセント  指示された音を強調(強く)演奏するもの(方法はいくつかあるようです)
ダウンボウ  弓の元から弦を引く演奏(バイオリンだと「下げ弓」とも言い、下に弓を下げる(down bow)ためそう言われているようです。

・にぎわいの街並~穏やかな村の夜~穏やかな村~にぎわいの街並 Bustling Town ~ Sleepy Village ~ Quiet Village ~ Bustling Town

「にぎわいの街並」は街の曲で、「穏やかな村の夜」は静かな村の夜の様子を表し、その後の「穏やかな村」に続くという説明があったような気がします。すみません、もう覚えてない…… にしても聴きながら、村の曲は「夜」が先に来て、「昼間」の様子が後にくるんだなあと言うことに今更ながら気づきました。

「穏やかな村の夜」 では、メロディを奏でるグロッケン(間違っていたらゴメンナサイ)の音色が夜の雰囲気を醸し出していた。星空がキラキラ瞬くように感じました。「穏やかな村」になるとストリングスにメロディが引き継がれていくわけですね。

グロッケン 正式名称は「グロッケンシュピール」。打楽器(パーカッション)の一つで、いわゆる「鉄琴」。音階のある打楽器。
(参考 CDJournal「”グロッケン”とは?」より)

・勇者の凱旋~山奥の隠れ里~勇者出撃 Hero’s Triumphant Return ~ Village Hidden in a Mountains ~ The Hero Goes Forth

「勇者の凱旋」で勇壮なトランペットが鳴り響き、その後に続く「山奥の隠れ里」は「勇者の凱旋」の変奏曲だという話があったように思います。

「勇者の凱旋」に限らず、結構、トランペットが目立つ曲が多かったんですが、トランペットの方の演奏がすごく良かったなあという印象が強いです。山響さんのトランペットの方、すごく上手かったです。

「勇者出撃」ではスネアドラムが出てきて活躍していました。パーカッションの方は今回楽器がいろいろ用意されてて、バスドラム(大太鼓)、ドラムセット、コンガ、グロッケン、マリンバ(シロフォン?)が用意されていて、曲目によってはタンバリンを使ったり、ダイソーのタッパー容器(!?)を使ったりしてました。

・荘厳なる王宮 Imperial Palace

スローテンポで厳格な弦楽器な音色に、金管楽器の合いの手が入る感じの曲でしょうか。金管楽器ではトランペットが非常に目立つ曲ですが、その脇を締めるホルンも忘れちゃいけないんでしょうね。スローテンポだと演奏が結構難しそうだなと思いながら聴いていました。

以上、4曲を続けて演奏されました。曲間での拍手はありませんでした。過去の演奏会参加者が多いのか、クラシックコンサートの経験者が多いのかは分かりませんが、皆さん、前半については曲間は静かに待たれてました。

佐々木さんがまたマイクを持たれて、前半残りの5曲を続けて演奏する旨を話され、こちらもかいつまんでの曲説明をされました。

・オーレ! シルビア! Ole! Sylvando!

非常にノリノリで、踊り出してしまいたくなる曲だとお話され、その場で踊るように頭を動かしてもらっても良いかな、みたいなことをおっしゃってたと思います。コンガが印象的に使われていて、サンバのリズム、かどうかは良く分かっていないんですが(苦笑)、楽しげなリズムでシルビアがいろんな羽根をつけて踊り狂っている(笑)様子が目に浮かぶようです。

…が、正直当日聴いてて、そんなに激しい曲調ではないなと思ってしまったんですが、確認してみたらゲーム音源とテンポが異なるんですね。ゲーム音源の方は結構テンポが速くて、オーケストラでは遅くしてあるようです。だからゲームで受けた印象と少し違って聞こえたんだなと理解しました。さすがにゲーム音源の早さはオーケストラでは難しそうです。。。

・天空魔城 Supernatural Evil Castle

この曲は不協和音が印象的だという話がありました。ちょっとズレた和音がおどろおどろしさにつながっているのだとか。

・暗黒の魔手~破壊を望みし者 Evil Hands of Shadows ~ Bringer of the Doom

「暗黒の魔手」で何らかの説明があったと思うんですがすっかり忘れてしまいました… この音楽はゲーム内のイベントで良く使われていて印象に強く残っています。「破壊を望みし者」も中ボスチックな曲ですが、途中でティンパニが印象的に使われていました。

・空飛ぶ鯨 Flying whale

この曲は、空飛ぶ鯨「ケトス」を呼び出してその背に乗って空を飛ぶ場面で使われますが、佐々木さんが「納得いかない」とおっしゃっていたのが、ケトスを呼び出すために演奏される「天空のフルート」をやすやすと主人公が吹いてしまうことだと言ってました。山響のフルート奏者の方がたくさん練習した上で、このオーケストラの場で演奏しているのに、主人公は何もせずにフルートを演奏できるのはどうなのかと腑に落ちていない話をされていました。

この曲、いわゆる空中移動のための曲でもありますが、初回のエンディングでも使われていて非常に印象的な使われた方をしています。

・ひるまぬ勇気~レースバトル~果てしなき死闘 Unflinchable Courage ~ Battling Race ~ Endless Battle

「ひるまぬ勇気」は通常の戦闘曲、「果てしなき死闘」は中ボスの戦闘曲ですが、「レースバトル」は競馬ゲームで使われる曲であるとの説明の上、この曲には東京・中山競馬場のG1ファンファーレのメロディが使われているとお話をされました。

で、「レースバトル」の出だしなどで『パッパカパッパカ』と馬の蹄が鳴る音をイメージした音がなるのですが、楽譜上では『パッパカ鳴るやつ』とザックリとした指示しか書いていないそうで、今回のコンサートのために佐々木さんが多賀城のダイソーで丸いタッパーみたいな容器にようなものを見つけてきたという話をされていて、山響のパーカッションの方が音を鳴らしていたのが印象的でした。

もちろん、「ひるまぬ勇気」なんかはゲーム中に良く聴く曲の一つではありますが、ドラムセットの方が活躍されていた印象があります。戦闘曲はドラムセットが似合いますからね。「果てしなき死闘」は途中変拍子が含まれていたりして指揮の佐々木さんに注目してみてました。金管楽器が活躍する場面で力強く指揮をされているところが印象に残ってます。

以上で前半の部は終了となったんですが、最後の「果てしなき死闘」が終わったら会場から割れんばかりの拍手が送られ、指揮の佐々木さんが指揮台前と舞台袖を何度か行き来されてました。なかなか拍手が鳴り止みませんでした。

後半戦に続く

途中休憩15分を挟んで後半に入るわけですが、指揮の佐々木新平さんがお一人でステージに入ってこられて、後半は時間の関係もあって、途中お話を挟まずに演奏をするため、開演前に曲の説明をするとのことでした。

ひととおりの楽曲説明を佐々木さんがされたんですが、全部しっかり覚えておらず(苦笑)。覚えている曲だけでも書き留めておきます。

「騎士道をわが胸に」…最初のスネアドラムが印象的な勇壮な曲。

「愛のこもれび」…この曲を聴くと涙してしまう人が多いのではないかと思う。自分もそのひとり。ハープをバックにアルトフルートソロが印象的です。アルトフルートは普通のフルートより低い音が出て、楽器は少し大きめだっていうのを山響のフルート奏者の方が楽器を見せてくれてたと思います。

「魔法使いロウ」は11Sで、旅の途中経過をロウが話してくれる時に流れるので覚えている人も多いのではないかという話がありました。

「時の祭壇」は出だしに使われるウッドブロックという木製の楽器が印象的で、「忘れられた塔」で使われる不思議な雰囲気の曲。

「神話の里」は、ミスターポポ(!?)みたいな神様たちが出てくる神の民の里で流れる曲。

「生死を賭けて」はウルノーガや、ニズゼルファの闇の衣をはがす前に流れるボスの曲。

「英雄たちの帰郷」はウルノーガを倒した後の最初のエンディングで使われた曲。

…というようなお話を佐々木さんがされていたと思います。それと、宣伝ということで、来年(2022年)4月29日にやまぎん県民ホールで開催される「ドラクエV」のコンサートについて話されてました。指揮は大井剛史さんで実施されるとのことで、多賀城から山形まで2時間かかりませんので是非、というお話をされてました。

話の最後、後半は続けて演奏するので、途中拍手はされなくて良いんですが、「拍手したいなあ」ともどかしい気持ちになったりする方もいらっしゃると思うので、好きな曲だったり、素晴らしい演奏だなあと思ったら拍手していただいて構いませんからね、と付け加えてらっしゃいました。この話を受けてか、全ての曲で拍手が起こってました。ボクら観客としては全ての楽曲が甲乙つけがたいので全部拍手をしてしまいたくなりますからね。

・未知なる洞窟~神秘へのいざない Uncharted Cave ~ Invitation to Mystery

「未知なる洞窟」も「神秘へのいざない」もダンジョン系の曲ですけど、「未知なる洞窟」はそのまま洞窟ですけど、「神秘へのいざない」は森とか山などの場所で使われている曲で、「神秘」とタイトルされているように、ちょっとミステリアスな雰囲気を持つ曲ですね。

・騎士道を我が胸に The Soul of Chivalry

説明にもあったとおり、出だしのスネアドラムが印象に残る行進曲ですね。「華麗なる王宮」を行進曲にアレンジしたものです。なんか、勇壮でかっこよくて、ふと口ずさんでしまいますね。すごく耳に残る曲で、コンサート翌日、この曲をずーっと口ずさんでました。

・愛のこもれび Light through the Leaves of Love

ベロニカとの別れのシーンなどで流れる印象的な曲。ハープをバックに流れるちょっと低めのアルトフルートソロの音色と、その後を続くコンマスの高橋さんのバイオリンソロも非常に美しかったです。

・魔法使いロウ~時の祭壇~神話の里 Rab the Wizard ~ The Tower of Time ~ Village of Myths

「魔法使いロウ」でタンバリンをバックにオーボエの音色が映える曲ですね。「時の祭壇」は、一旦エンディングを迎えてから、その後のおまけ(おまけでもないんだけど…)シナリオで来ることになる「忘れられた塔」で流れる曲。真のエンディングを迎えるに当たって象徴的な場所なので印象に残っている方も多いと思います。「神話の里」は、ミスターポポの話があったのでちょっと吹っ飛んでしまいました(苦笑)。聴いている時は分からなかったんですが、「にぎわいの街並」の変奏曲っぽいようですね。

・窮地を駆ける~希望はいずこへ~黄昏の荒野 Run through the Predicaments ~ Where is the Hope? ~ Dusk in the Heath

「窮地を駆ける」はいわゆるピンチなイベントの時に流れる曲です。ティンパニとかドラムセットが印象に残っている曲だったように思います。「希望はいずこへ」と「黄昏の荒野」は世界に異変が起こった後に流れる楽曲となっているようです。「希望はいずこへ」でオーボエソロ、「黄昏の荒野」ではオーボエソロからフルートソロ、そしてホルンソロとつながっていたと思います。いずれももの悲しげな曲となっています。

・暗闇の回廊 Corridors of Darkness

この曲もダンジョン系ですが、遺跡類に使われている曲となっています。ダンジョン・迷宮にかかる曲は細分類して曲が作られたようですね。こちらも不思議な、でも不穏な雰囲気を弦楽器と木管楽器で表現しているようです。

・生死を賭けて Stake my Life on it

ボス曲の「破壊を望みし者」をアレンジして少しおどろおどろしくリズムを遅くしているようです。トランペットやトロンボーン、ホルンなどが力強く鳴り響くラスボス魔王ウルノーガ戦で流れる曲です。

・英雄たちの帰郷 Homecoming of the Heroes (Serena’s Harp ~ Flying Whale)

この曲はきれいなハープソロの音色で演奏される「愛のこもれび」(英語題からだと「セーニャのハープ」)から「空飛ぶ鯨」につながる初回エンディングの曲で、『交響組曲「ドラゴンクエストXI」過ぎ去りし時を求めて』の最後を締める曲です。

後半の演奏が全て終了し、会場から割れんばかりの拍手が送られたのは言うまでもありません。

一旦、指揮の佐々木さんが舞台袖に下がり、再度ステージに入場される際に、手に今回のコンサートのパンフレットを手にされておりました。マイクを手に、パンフレット裏面に記載されている「Dream Concert」という取り組みについて案内がされていました。多賀城市文化センターと山形交響楽団が手を組んで、0歳の赤ちゃんから音魔まで楽しめるコンサートが12月18日(土)に開催されるので是非、というお話がありました。

そのあと、おそらく意識して触れなかったであろうすぎやまこういち先生のお話に。すぎやま先生がお亡くなりになられて、山形交響楽団としては初めてのドラゴンクエストコンサートとなり気持ちを入れて今日は演奏したという話をされていたと思います。また、山形交響楽団はドラゴンクエストコンサートを実施してきて7、8年になるそうで、すぎやま先生の音楽の世界に触れらることができて感謝しているというようなこともおっしゃっていたかと思います。

アンコールとして最後に、ドラゴンクエストの初期のロトシリーズの素晴らしい曲が含まれている「過ぎ去りし時を求めて」を演奏して、コンサートを締めたいと思いますとお話されて、アンコールの曲の演奏に入りました。

・過ぎ去りし時を求めて Echoes of an Elusive Age
(そして伝説へ~広野を行く~果てしなき世界~おおぞらをとぶ~この道わが旅~そして伝説へ)

真のエンディングに流れる曲。ロトシリーズの人気曲を集めた曲、と説明しなくても多くの方は分かっていると思います。ドラクエI~IIIは、ボクらの年代(40代)が青春時代にゲームを楽しんだ世代で、すぎやま先生がお亡くなりになった後にロトシリーズの名曲を生で聴くとやられてしまいます。ボクの周りの席でも泣いている方がチラホラいらっしゃいました。いや、ボクも鼻水を啜っていた口ですが…(汗)

「そして伝説へ」の最初のファンファーレで、少年少女だった時分にタイムスリップしてしまいますね。個人的に感傷的になったのは「おおぞらをとぶ」と「この道わが旅」でした。「おおぞらをとぶ」はフルートとオーボエのソロが素晴らしいです。すぎやま先生もこの曲はお気に入りで、空を飛んだ気分になれるとおっしゃっていたのを覚えています。そして「この道わが旅」は、やっぱりすぎやま先生の90年の旅を思いを馳せてしまい、涙腺が崩壊してしまいました。思い出の詰まった曲を、山形交響楽団さんが奏でる音のシャワーとして全身に浴びたら、涙腺は高確率でやられてしまいますね。やっぱり生演奏って良いものだと思います。

すみません。XIのシナリオをしっかり覚えていなかったこともあり、最後の「過ぎ去りし時を求めて」が一番年代的にしっくり来てしまい、一番耳に残ってしまった感じとなってしまいました。

最後に、会場に掲示されていたアンコールの曲名表示や、終演後の文化センターの雰囲気や、コンサートが始まる前にとった入口のポスター掲示やロビーの様子を備忘録として納めておきます。

そうそう。ツイッターで書いておいたんですが、ビデオカメラでホワイエや公演の様子を記録されている方がいらっしゃって、何に使われるのかなあとちょっと気になったのを覚えています。映像化をするためにしてはビデオカメラが少なかったようなので無いと思うんですが、NHKでのすぎやま先生特番の資料として使われる可能性があるのか、そのあたりは定かではありません。他にもカメラで記録を撮る専用のスタッフの方もいらっしゃったし。

…………

レポートがしっかり締まっていないような気がしますが、以上となります。修正点や漏れがありましたら、このブログ記事のコメントか、ツイッターにてお伝えいただけると助かります。

このレポートを書くに当たって、ドラクエXIのゲームの内容を思い出すため(苦笑)、「ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版wiki」を参考とさせていただきました。

書き上げ 2022.12.8 01:20
校正 2022.12.8 21:15

ショー
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