ジャパニーズ・ミニマル・ミュージック ~オール・久石譲・プログラム~(2024.11.10)
※注意 ○このコンサートレポート(備忘録)は記憶をたぐりながら書いていったものであり、記憶が抜け飛んでいるところなどについては、脚色を施している可能性がありますので、完全なコンサートレポートではないことをご了解下さい。 〇音楽的な知識はあまりありませんので、誤ったことを言っていることがあります。その辺は気を付けながら(?)お読みください。 ○もし間違いを見つけたり、補記できる項目があれば、コメント欄で書いてもらえると嬉しいです。 |
日時 | 2024年11月10日(日) 開場:14:30/開演:15:00 |
会場 | 埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール |
チケット | 全席指定:6,000円(税込)、U-25*:3,000円(税込)、メンバーズ:5,500円(税込) |
出演者 | ピアノ/音楽監督 中川賢一 ヴァイオリン 石上真由子 ヴァイオリン 森岡聡 ヴィオラ 安達真理 チェロ 鈴木皓矢 コントラバス 長谷川順子 サクソフォン 大石将紀 サクソフォン 井上ハルカ パーカッション 畑中明香 パーカッション 宮本妥子 |
その他 | 主催:公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団 企画:あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール 共同制作:あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール、公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団 |
曲目
久石 譲
揺れ動く不安と夢の球体 Shaking Anxiety and Dreamy Globe (for two marimbas)
アルバム『フェルメール&エッシャー』より Vermeer & Escher
Muse-um (for piano)
Circus (for piano trio)
Vertical lateral thinking (for piano trio)
Sense of the light (for piano quintet)
Encounter (for piano quintet)
― 休憩(20分) Intermission [20 min.] -
アルバム『ヴィオリストを撃て』より Shoot the Violist
794BDH
Kids Return
MKWAJU
LEMORE
TIRA-RIN
DA・MA・SHI・絵
Summer
<ENCORE>
Kids Return
TOUR SCHEDULE(*)
日付 | 地域 | ホール名 |
2024年10月12日(土) | 大阪 | あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール |
2024年11月10日(日) | 埼玉 | 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール |
彩の国さいたま芸術劇場
今回の会場となる「彩の国さいたま芸術劇場」は初めて訪れましたが、大ホール、小ホール、音楽ホール、映像ホールなどが備えられていて、今日鑑賞するホールは「音楽ホール」。勝手に収容人数を少なく見積もっていましたが、確認したら600名の座席が確保されている立派なホールでした(本当に勝手に300名前後かなと思ってました…苦笑)。
中をほんの少し散策したんですが、いろんな稽古場があったり、通路脇には絵画の展示スペースが設けられているなど、「芸術」に触れるには素晴らしい施設で、建物もなかなか良い雰囲気となっていました。また、再訪してみたいホールのうちの一つです。
揺れ動く不安と夢の球体
さっそく、ということでコンサートの内容に話を移していきます。
コンサート最初の曲は「揺れ動く不安と夢の球体」で、マリンバのお二人の独壇場となりました。ステージ中央にマリンバが向かい合わせて2台設置され、それぞれのマリンバの反対側に右側にはグロッケン、左側にはビブラフォンが設置されていました。
開演時間ほどなく、会場の照明は消灯され、暗いステージにマリンバ奏者のお二人がスーッと入場され、お二人の準備が整ったところで、ステージ上の照明が明るくなり、拍手もなく、いきなりマリンバの音色が会場に鳴り響くスタートとなりました。
この曲は最初、2台のギターのために製作されており、その後マリンバや、最近のMusic Futureではチェロ2本での演奏もされている曲です。
お二人で演奏となり、演奏のタイミングを合わせるため、曲の出だしなどではお互いの表情を確かめながら、それこそ息を吸うタイミングを合わせて演奏をされていたことが記憶に残っています。息の音もしっかり聴こえました。
それと曲中にビブラフォンやグロッケンが使われているところは、逆向きで演奏する形になり、席の関係上、グロッケンを弾かれる畑中さんはよく目に入ったんですが、宮本さんがビブラフォンを弾いているところが座席からあまり見えなかった(というか視界の記憶がない…苦笑)ため、マリンバの音とビブラフォンの音がボクのなかで混ぜこぜになってました(汗)。
それくらいマリンバとビブラフォンがうまく織り交ぜられていて、聴いている最中はどちらが鳴っているのか分かっていないくらい、心地よいパーカッションの音のさざ波に身を委ねさせていただきました。ホント気持ちよかったです。
そんな、マリンバ2台が活躍する曲が終わり、ちょっとした静寂の間があった後、大きな拍手が送られました。いったん演奏された畑中さんと宮本さんが舞台下手(ステージ左側)に戻られた後、すぐに再入場されて、会場からの拍手に応えられていました。
再度お二人が退場されると、マリンバなどを舞台上手(右側)に動かし、ステージ奥に置かれていたスタインウェイのピアノを中央へ配置されるなどのセッティングが行われました。
Vermeer & Escher
アルバム「フェルメール&エッシャー」は2012年に銀座で開催された「フェルメール 光の王国展」のために書き下ろされたもので、ボクのわずかながら残った記憶の片隅には、音声ガイドを利用した時にそのバックでこのアルバムの曲が流されていたのではないかという記憶があります。また、薄暗い空間でフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』の絵を短い時間ですが眺めることが出来た記憶があるものの、あまりよく覚えていないのがちょっと残念なところ。(なので間違ってたらごめんなさい。)
そんなアルバムですが、「Encounter」などはMusic Futureなどでよく演奏されることがありますが、アルバム「フェルメール&エッシャー」としてコンサートなどで演奏されたことは記憶にありません。初回のMusic Futureで「弦楽四重奏 第1番 “Escher”」として披露されていますが、ここまでまとめて演奏されたことはなさそうでした。
Muse-um
ステージ中央にピアノ1台。音楽監督でピアノ演奏を担当される中川さんが一人で入場されてました。会場の拍手に笑顔で応えながら、ピアノの前に着座されて演奏を始められました。ピアノソロでの演奏で、アルバムでも同様でピアノのみでの演奏でした。
もともと宮﨑駿監督や北野武監督の映画作品のいわゆる「久石メロディ」と呼ばれる曲が好きで聴いてきたこともあり、久石さんのピアノソロは好きなんですが、この「フェルメール&エッシャー」はそれまでのソロアルバムと毛色が異なって、「これ、久石さんのアルバムなの?」なんて当時は思いながら聴いていた記憶があります(苦笑)。なので一度聴いてそのままにしてしまったアルバムのひとつでした。
最近ミニマル・ミュージックを披露される「MUSIC FUTURE」に足を運ぶようになって、若干クラシカル寄りな作品にも耐性が付くようになって(笑)、この曲の中川さんの演奏も違和感なく聴くことができました。
演奏が終わり、会場に静寂(実は終曲時に咳あり…笑)が包まれ、中川さんが、留めていた体勢を解く動きにあわせて拍手が起こりました。会場の拍手に演奏された中川さんが笑顔で応えていました。
演奏が終わるとさらにセッティング変更があります。ピアノの前にバイオリンとチェロの方のスペースを作成。お二人ともiPadなどを活用し、デジタル楽譜を使用されているようで、足元に切り替えスイッチが設置されていました。
Circus、Vertical Lateral thinking
ピアノとバイオリンとチェロでのトリオ演奏となりました。プログラムに「Piano trio」と記載されているので、ちょっと勘違いしそうなんですが、ピアノ3台ではなく、ピアノを主体としたトリオという意での記載なのだろうと思います。
このトリオで2曲続けて演奏されました。バイオリンの石上さんとチェロの鈴木さんの演奏はすごく良かったと思います。ミニマルミュージックでの繰り返しの演奏は、やはり難しいのだろうなあと感じるんですが、難なく演奏しているのはやはりプロだなあと感じます。
2曲の演奏が終わりさらに場面転換がされます。ピアノの前に弦楽カルテットが配置され、ピアノを含めてクインテット(五重奏)形式へセッティングがされました。そうそうピアノの中川さんとヴィオラの安達さんのお二人が紙楽譜を使われていて、残りの3名(ヴァイオリンお二人とチェロの鈴木さん)がデジタル楽譜でした。デジタルの方が多くなるステージ、実は初めて観たかも知れません(笑)。
Sense of the light、Encounter
ピアノとヴァイオリンお二人、ヴィオラ、チェロのクインテットで2曲が演奏されました。「Encounter」はちょくちょく演奏される曲目の一つとなっていますが、それでも2021年9月の日本センチュリー交響楽団での演奏が直近の演奏だったようで、最近はあまり演奏されていなかったようです。
「Sense of the light」はアルバムの最初に流れる曲。印象的な曲ではあるんですが、コンサートでは初めて演奏されたのではないでしょうか。他の曲も含めて、宮崎駿監督作品「君たちはどう生きるか」のサウンドトラックにも通じる世界観も感じられ、それぞれ聴き比べてみるのも面白いかも知れません。
以上、約40分程度の前半の演奏となりました。
Shoot the Violist
後半に演奏される、アルバム「ヴィオリストを撃て(Shoot the Violist)」の楽曲については、1999年に開催されたコンサート「PIANO STORIES’99 Emsemble Night with Balanescu Quartet」で演奏され、同じ構成でコンサート直後に録音されたものを2000年にリリースされたものですが、実はこの1999年のコンサートがボクが初めて鑑賞した久石さんのコンサートだったことから、ものすごく思い入れのあるコンサートであり、アルバムです。
最近、久石さんご本人はオーケストラの指揮に注力され、ピアノ演奏自体はさほどされないようになり、こういったピアノアンサンブル形式のコンサートは、披露されることは無くなってしまったことから、作曲した久石さん以外の方が演奏されたらどういったコンサートになるのか、ものすごく興味があって、チケットを購入させていただいた要因となっています。
この日の入り口の案内での記載や、大阪公演の時に伺っていたので把握していたんですが、この日の後半の曲目についてはPA(音響機器)を使っています。個人的には小さな音楽ホールでの演奏なので、できればPA無しの生の音を聴くようにした方が基本的には良いのではと思っていたんですが、現地の楽器配置を見て納得、というか止むを得ないんだなと感じました。下に記載した配置図のとおり、ピアノを演奏する中川さんが全体の指示をするため、ピアノの向きが反対向きに配置され、その右側にマリンバなどの打楽器が配置されるも、ビブラフォン、グロッケンやシンバルも配置するため楽器の向きがアベコベになっていて、ピアノの左側に弦楽器、そのさらに奥にサクソフォンという配置で、ステージから客席に向けた音の出力ができない配置になってしまったため、PAを使っているという状況だったんだろうなあと理解できました。ボクの席からは若干サクソフォンの音の位置ズレが感じられるところがありましたが、それ以外の部分では違和感がなく聴くことが出来ました。
譜めくりの方がピアノを1音弾いてチューニングを行い、音楽監督でピアノを演奏される中川さんが拍手でステージに迎入れられ、後半の演奏がスタートしました。
794BDH
この曲は久石さんの最近のコンサートでは演奏されておらず、直近だと2006年に開催された「Piano Stories 2006 Asian X.T.C.」で、ふたたびバラネスク・カルテットと共演した時以来、おそらく演奏されていないものと思われます。
音楽監督の中川さんが演奏を開始する前に、準備ができているかどうかそれぞれの奏者に笑顔を向けて確認していたのが印象に残っていますが、この曲は特にピアノを「打楽器」のように使っていて、リズムセクションを構成する”ピアノ”を久しぶりに堪能することができて嬉しい限りでした。テンポも良い感じで、アルバム「Shoot the Violist」となんら変わらず違和感はほとんど感じませんでした(…どうしても本家と比べてしまう…)。先ほど言ったとおり、カッコいい曲にも関わらず最近この曲は演奏されないことから希少なパフォーマンスだったと思います。こういった演奏会がもっと増えればいいのになあと思うところです。
ピアノはステージから反対向きに配置されているため、楽譜はもちろんステージ側に向いています。大きめの楽譜に見えたため、全体のスコアなのかなと思ったものの、中川さんの目線を追いかけてみるとどうもピアノ譜だったようです(間違っていたらご指摘ください…<(_ _)>)。
そうそう。演奏中に楽譜めくりができない場面に対応するため、そばに譜めくりされる方を配置していましたけど、その方の所作がすごく整っていてよかったなあと勝手に関心してました。服が鍵盤にかからないように注意して楽譜に手を伸ばしていたり、めくる際にも1/3ほどめくって中川さんに先の楽譜を確認できるようにさせながら、阿吽の指示を受けてきれいに譜めくりされているのは、動作としてきれいだったなあと感じました。(実は終演後、会場から出た先にある交差点で信号待ちをしていたら、その譜めくりされてた方がいらっしゃったんですが、さすがに声をかけるのも変だよなと思って、スルーしてしまいましたが…)
どうも想定としては、第二部は最初から最後まで続けて演奏されるスタイルだったようですが、演奏後に一部から拍手が起こったものの、すぐにキャンセルされて次の曲の演奏に移行しました。
Kids Return
この曲は、短いフレーズが繰り返される部分があるため「ミニマル」とも言えますが、どちらかと言うと「北野武監督映画作品」のサウンドトラックからの選曲であるイメージが強いですよね。
「794BDH」もそうですが、ピアノアンサンブルの形で聴くのは大変久しぶりになるので、ファンとしてはすごくうれしい。
その一方でピアノのタッチについてはやはり久石さんは独特なのだなあというのを再認識させられました。久石さんのピアノタッチがものすごく強くて、だからこそメロディラインがはっきり出るのだと思うんですが、クラシックなピアノ演奏ではそのようには演奏されないみたいで、若干ピアノの音色に弱さを感じるところがありました。ここはやむを得ないんだろうなあなんて感じました。誤解が無いようにしたいのは、中川さんのピアノ演奏がダメだったという意味ではないです。久石さんが独特過ぎるだけの話です。
この曲から1曲ごとに拍手が送られてたと思います。全体的に余韻を楽しんだあとでの拍手になっていたと思います。個人的には組曲を演奏しているわけではないので、素晴らしい演奏に対してそれぞれ拍手を送るのは良いことだと思います、ハイ。
MKWAJU
「ムクワジュ組曲」から表題曲です。ピアノの中川さんが「ワンエンツーエンスリーエンフォーエン!」と掛け声をかけて2人のマリンバの演奏タイミングと全体のテンポを作って演奏が始まった。
楽譜が読めないためボクの主観的な感覚ですが、アルバムよりズレ方が大きくなっていたような気がしてちょっと不思議な感じでした。タイミングが合うところはしっかり合っていたので、しっかりミニマルとなっていたんだと思います。
LEMORE
マリンバの音色から始まる「ムクワジュ組曲」を構成する曲の1つ。個人的にはこの曲だけ、ホンの少しだけテンポを速くしても良かったのではないかと感じていました。と言っても、本当に気持ちもう少し早く(テンポを♩=2~3上げるくらい)、という微妙なところで、ボクの好み(好みというより原曲準拠という懐古厨…苦笑)の問題だと思います。話に聞いたところだと、大阪公演ではものすごくテンポが速かったようなので、東京公演でちょっと微調整されたのかも知れませんね。
TIRA-RIN
この曲も「ムクワジュ組曲」から。曲の出だし、中川さんが指揮をしていたかどうかちょっと覚えてませんが、きれいにみなさんの演奏がズレなく始まった気がします。
何度も同じフレーズを繰り返すことで生まれる高揚感ってありますよね。久石さんのミニマル・ミュージックの醍醐味の一つです。
DA・MA・SHI・絵
バイオリンの石上さんの入りから始まりましたが、ちょっと他の曲と比べてテンポが速かったように感じました。やはりアルバム「Shoot the Violist」を聴きこんでいる古参ファンからすると、ちょっと早いなあと感じてしまいます(苦笑)。
ピアノの中川さんを眺めると、頭で5拍子をとっていることに気づきました。ピアノの演奏をしながら、頭で5拍子に合わせて動かすのってなかなか大変な気がするんですが、普通にこなしてらっしゃいました。ラストは高揚感が出てきて、ピアノの中川さんが左手を突き上げてた(鍵盤を左手で強く叩き、反動で高く上がっていたのかな?)。
Summer
「Summer」はミニマル・ミュージックなのかと考えると、ちょっと微妙なところはあるかも知れません。ただ、中間部あたりに短いフレーズが繰り返される部分もあり、北野映画作品で使われている音楽は総じて「ミニマル」と言っても間違っていないのかも知れません。
やっぱり「Summer」はピアノのメロディが印象的ですよね。最近は弦楽器のピチカート奏法で演奏されたり、異なるバージョンが幾つかありますが、やっぱりピアノの音色をメインに据えて、弦楽器、サクソフォン、マリンバがサポートするスタイル、これが以前の久石さんの演奏スタイルだったわけですけど、ちょっと懐かしくなりました。
プログラム最後に、アルバム「Shoot the Violist」のラストの曲を演奏されてたんですが、もしかしたら音楽監督の中川さんは、ミニマル・ミュージック関係なく、「Summer」を演奏したくて、この構成を考えたんじゃないかなんてちょっと思ってしまうところもありました。
そうそう。「Summer」の曲中に、「あの夏、いちばん静かな海。」のフレーズが入れられているんですが、ラストの部分が「あの夏、いちばん静かな海。」になっていなくて「あれ?」と思ってしまい、採譜ミスされちゃったのかな、なんてちょっと感じてしまいました。すみません、変なところに気づいてしまって。演奏は非常に素晴らしかったと思います。
演奏の音が鳴りやんで、ちょっとだけ生じた沈黙の間。確かピアノの中川さんが止まっていた身体を動きだして、会場から拍手が沸き起こったのだと思います。演奏者の皆さんが立ち上がって、客席に向かって一礼し、中川さんだけ舞台袖に戻って再入場されてから、客席に向かって人差し指を一本差し出しながら、「アンコール、1曲させていただきます」のジェスチャーをされ、皆さん、楽器に再度向かわれました。
Kids Return (ENCORE)
アンコールは、再度「キッズリターン」を演奏されました。個人的にはミニマルじゃないものの「DEAD組曲」であったり「Two of Us」を演奏していただいても嬉しかったんですが、難しい曲も多かったと思うのと、このピアノアンサンブルで演奏してもらえただけでも十分だったので、このアンコールも楽しく聴かせていただきました!
もちろん、演奏終了後は拍手がなかなか鳴りやみませんでした。カーテンコールで2回ほど皆さん再入場されてたと思います。そうそう。カーテンコールの最中、中川さんが客席を指さして、音響調整をされた担当の方に拍手を誘導されていたりもしてましたね。さすがにスタンディングオベーションはありませんでしたが、久石ファンとしては大変楽しめた公演内容でした。大満足です! また、ジブリ以外の陽のあまり当たっていない久石さんの楽曲を、プロの音楽家の方の演奏で楽しんでみたい、そう思う機会となりました。
久石さんはもともと自分でピアノを演奏されることもあって、「ピアノアンサンブル」形式のスタイルが合っているとボクは思いますし、映画「君たちはどう生きるか」のサウンドトラックでもピアノを中心としたアンサンブルが、心に刺さっていました。新たなピアノアンサンブルの新曲は難しいにしても、これまでのピアノアンサンブルの曲を中心にしながら、埋もれている曲をいろんな演奏者の方に演奏してもらって、久石さんの曲の素晴らしさを多くの人に触れていただきたいなあと改めて感じる1日となりました。
そんなまとめをして、今回のレポートは締めさせていただこうと思います。久石さんが出演されませんでしたけど、ホント鑑賞できてよかったコンサートでした。ここまで拙い文章をお読みいただきありがとうございました。
2024.11.13 22:50 掲載