ドラゴンクエストの世界 すぎやまこういち 交響組曲「ドラゴンクエストVI」幻の大地(2023.3.4)
『ドラゴンクエストの世界 すぎやまこういち:交響組曲「ドラゴンクエストVI」幻の大地』が地元福島で演奏されるのを知って、いても経ってもいられず、須賀川市文化センターまで行ってきました。地元と言えど、マイカーで1時間半くらいかかりましたけども(笑)。
その模様を簡単なレポート、備忘録として記録にとどめておこうと書き記すものです。次の注意事項をご覧の上、お読みいただければ幸いです。
※注意 ○このコンサートレポート(備忘録)は記憶をたぐりながら書いていったものであり、記憶が抜け飛んでいるところなどについては、脚色を施している可能性がありますので、完全なコンサートレポートではないことをご了解下さい。 ○もし間違いを見つけたり、補記できる項目があれば、コメント欄で書いてもらえると嬉しいです。 |
日時 | 2023年(令和5年)3月4日(土) 15時から(開場 14:00/開演 15:00) |
会場 | 福島県須賀川市・須賀川市文化センター 大ホール |
チケット | 全席指定 5,500円(税込) 当日は500円増 |
出演者 | 指揮(と お話) 佐々木新平 管弦楽 山形交響楽団/コンサートマスター 髙橋和貴 |
その他 | 主催:KFB福島放送 特別協賛:福島トヨタ自動車 共催:須賀川市 後援:須賀川市教育委員会、福島民報社、福島民友新聞社、毎日新聞福島総局 協力:スギヤマ工房、株式会社スクウェア・エニックス |
曲目
序曲のマーチ
王宮にて
木洩れ日の中で~ハッピーハミング~ぬくもりの里に~フォークダンス~木洩れ日の中で
さすらいのテーマ~静寂に漂う~もう一つの世界
迷いの塔
ペガサス~精霊の冠
悪のモチーフ~ムドーの城~戦慄のとき~ムドーの城
勇気ある戦い~敢然と立ち向かう
休憩
哀しみのとき
奇蹟のオカリナ~神に祈りを~奇蹟のオカリナ
エーゲ海に船出して
空飛ぶベッド
暗闇にひびく足音~ラストダンジョン~暗闇にひびく足音
魔物出現
魔王との対決
時の子守唄
アンコール
この道わが旅(II)
須賀川市文化センターにて(前半)
備忘録と言いつつ、毎度のことながら既に忘れているんですが…(苦笑)
実はここのところ仕事が忙しくて、平日は深夜まで仕事をしていたのが続いていたため、仕事のことを頭の片隅におきながらドラクエコンサートになるのはイヤだなあと思っていたんですが、大きめの仕事が何とか金曜日にカタが付いたので、仕事のことなんて忘れてゆっくり楽しむことができます(笑)。そんなこともあって、実は開演前から少し眠気が…(汗)
Twitterでも書きましたけど、開演前に山形交響楽団の皆さんが、ドラゴンクエストのメロディをめいめいに練習されている、その音色が耳に入ってくるのが心地良かったです。開演前からドラゴンクエストコンサートが始まっているわけです。
ほぼ時間通りに山形交響楽団の皆さんがステージに入場され、客席に一礼をされてからチューニング。チューニングの間、コンマスの高橋さんが隣のバイオリン奏者の方にボソッと何かを話され、隣の奏者の方がマスクを取られました。何をおっしゃっていたんでしょうね? ビオラの首席の方にも目配せしてマスクを取ってもらっていたようです。近かったのでそんなやりとりも確認できました。
チューニングが終わったら、藍色のスーツを着られた指揮者、佐々木新平さんが入場され、一礼された後、指揮棒を振りかざしました。
「序曲のマーチ」を聴いたら眠気が吹き飛びました。前から5列目にいたので主に弦楽器の音色を身体に直接感じられて、目の前に広がる佐々木さんの指揮の力強さを堪能することができました。
序曲のマーチが終わった後、佐々木さんがマイクを持たれて話し始めました。ここから演奏する4曲の説明をされます。
「王宮にて」は、これまでドラクエシリーズでは「王宮のトランペット」「王宮のホルン」などの楽器を取り上げたり、「王宮のロンド」「王宮のメヌエット」などの形式を取り上げられたりして、これまでいろんな種類の曲があった話をされ、今回の「王宮にて」はタイトルとしてはフィーチャーされたものはないが、弦楽器のみで演奏されるので弦の音色を聴いて欲しいというようなお話をされてたと思います。
「木洩れ日の中で~ハッピーハミング~ぬくもりの里に~フォークダンス~木洩れ日の中で」についてでは、街の曲では変奏曲が良く使われるっていう話をされていたような気がします。「木洩れ日の中で」と「ハッピーハミング」は同じメロディですし。そうそう。「ハッピーハミング」はベストドレッサーコンテストでも流されていたなんて話も出てましたね。
「さすらいのテーマ~静寂に漂う~もう一つの世界」は、フィールドを歩く音楽ですが、冒頭から魔王にやられてしまうストーリーなので悲壮感漂う感じが「さすらいのテーマ」では感じるという話があったと思います。その後に続く「静寂に漂う」では、トランペットの音色を変える器具(名前を忘れてしまった)を使って、「ポアッ」っというちょっと不思議な感じの音色を出しているというお話をされていたかと思います。ゲーム上では海底を漂う場面で流れることが多く、トランペットの変わった音色がすごく海底にマッチする感じがします。
「迷いの塔」は木管楽器にチューバが加わって底を支えているという話があったように記憶しているんですが、都響のCDを聞き返してもチューバが鳴っているようにあまり聞こえないんだよなあ…(苦笑) 後から編曲が変わったのかなあ。もしかして「神に祈りを」の説明だったのかな? すみません、記憶が曖昧です。そうそう、変拍子の曲だっていう話がありました。この曲は途中、拍子が変わる曲で演奏するのがすごく難しいんだとか。
それぞれの曲の記憶はもうほとんどないんです(苦笑)。断片的に映像が頭に残っているくらいで。それでも覚えていたのは、「フォークダンス」でコンマスのバイオリンとフルート、ファゴットの3人で演奏する場面があって、特にコンマスのバイオリンの音色が直接身体に響いてきて素晴らしかったなあという印象が残っています。また、「迷いの塔」での佐々木さんの変拍子の指揮に注目してみてました。途中、音色と指揮が合っているのか何だか分からなくなってしまって(笑)、まさにボクが迷いの塔状態でした(笑)。
前半残りの3曲の説明を佐々木さんが続けて話をされます。
「ペガサス~精霊の冠」はオーボエのソロが綺麗な曲という話だったかな。山響の首席奏者の柴田さんが山響の中で一番ドラクエをプレイした方だなんて話もあったと思います。
「悪のモチーフ~ムドーの城~戦慄のとき~ムドーの城」では、出だしの「悪のモチーフ」の説明がありました。短いフレーズですが、形を変えて色んなところで使われているという話をされていたと思います。そして、「戦慄のとき」ではバストロンボーンが活躍する話をしていたと思います。普段は縁の下の力持ち的な役割りをする楽器なんですが、なんて話だったかな。また「戦慄のとき」はムドー専用の中ボス曲だって話もありましたでしょうか。
「勇気ある戦い~敢然と立ち向かう」は… もう説明を忘れてしまいました…(汗)
演奏自体はゆったりしながら聞き入っておりました。少しウトウトとしている場面もありましたが…(苦笑) 最近激務だったので許して下さい。でも「精霊の冠」のオーボエソロはやっぱり良かったです。「勇気ある戦い~敢然と立ち向かう」では目の前に繰り広げられる力強い佐々木さんの指揮がカッコ良かったです。
前半が終了して15分間の休憩となります。確か時間的には開演して50分ほどでの休憩入りとなったと思います。
「時の子守歌」は良かった(後半)
休憩明け、最初に指揮の佐々木さんだけステージ上に来られて、後半最初に演奏される4曲の曲説明をされました。
「哀しみのとき」はコンマスの高橋さんのソロとビオラとのやりとりが素敵だという話だったと思います。
「奇蹟のオカリナ~神に祈りを~奇蹟のオカリナ」での「奇蹟のオカリナ」ではオカリナでは無くフルートでの演奏になっています、とのこと。ゲームのはじめに流れる印象的なメロディだって話もあったかな。「神に祈りを」は弦楽器のみで演奏される曲だというお話があったように記憶してます。
「エーゲ海に船出して」は、ゲーム上にエーゲ海という地名は出てこないけれども、エーゲ海をイメージして作られた曲で出だしに始まるハープの音色が印象的な曲だとのこと。
「空飛ぶベッド」は、ドラゴンクエストでの移動手段として「ペガサス」とか「エーゲ海に船出して(船)」などがありますが、今作は「ベッド」が登場するという話をされ、ゲームのストーリー上の話として、現実世界で病気をして動けない少年が、夢の世界でベッドに横になりながら世界中を旅できるようになるということを話されてました。曲自体はシロフォン(木琴)が主役となっているとのこと。
以上4曲の説明をされて舞台袖に戻られようとしたら、曲紹介のときに手に持たれていた今回のペライチのパンフレットを持って帰ろうとしてしまったので、きびすを返してパンフを指揮台に戻して、改めて舞台袖に帰って行かれました。
その様子を待っていたかのように山形交響楽団の皆さんが舞台袖から入場されます。入場に対しても会場から暖かい拍手が送られます。チューニングが終わった後、改めて指揮の佐々木さんが入場して会場に一礼後、指揮台に上られました。
やはり演奏自体の記憶はほとんど残っていませんが、断片的に残っているのを言うと… 「哀しみのとき」のコンマス高橋さんのバイオリンソロはやっぱり良かったですね。近いところで直接音色を身体に浴びることができて良かった。後半からちょっと気づいたのは、高橋さんとそのお隣にお座りのバイオリン奏者の方、今確認したら、こちらもコンマスされている平澤さんという方だったんですが、バイオリン演奏がソロの箇所以外は基本的には同じフレーズを演奏されているんですが、お二人とも動きがすごくシンクロされていたんです。弓の動きは合わせるようにしているのは知っていたんですが、感情豊かに演奏するため、前のめりになったり、背を伸ばしたりという動きがほぼ一緒だったのでちょっと微笑ましかったです。って、お二人とも「ソロ・コンサートマスター」と「コンサートマスター」という肩書きのある奏者さんだからシンクロするんでしょうか。
4曲の演奏が終わり、会場から割れんばかりの拍手が送られます。引き続き、佐々木さんから残り4曲の説明がありました。
「暗闇にひびく足音~ラストダンジョン~暗闇にひびく足音」は洞窟の場面で演奏される曲で、たしか出だしがファゴットのソロなんですよね。ファゴット首席の上野さんに楽器を見せてもらいながら、ソロがあるのでぜひ聴いてほしいという説明があったと思います。
「魔物出現」は通常の中ボスの曲。どこで話が出たか良く覚えていないんですが、アモスというキャラクターのことを話していたと思います。仲間に加えて結構楽しんだという話をされていたんじゃないかな。そうそう。次の曲(「魔王との対決」)との境目を切れ目無く演奏するという指示の「アタッカ」という指示が楽譜上されているんだという説明がありました。なので、「魔物出現」と「魔王との対決」はほぼひとつながりの曲になっています。
「魔王との対決」での説明はもう覚えてないです(苦笑)。オーボエのソロがあるという話があったかなぁ。
「時の子守歌」はゲームエンディングの曲です。この曲の説明もあまり良く覚えていないんですが、バーバラというキャラクターの話をされていて、バーバラは夢の世界の住人のため、主人公たちと別れなければならず、なんてストーリーが思い出される、というようなお話をしていたような記憶があります。
実際の演奏で強く記憶に残っているのは「時の子守唄」の最後の溜めがすごく長かったなあということ。都響版のCDだとちょうど6:00のところで一旦音が止まって、静かにバイオリンやフルートの音色が鳴り始めるんですが、佐々木さんが止めの指示を出した後、再び指揮を動き出されるまでの間がすごく長く取られていたのがすごく痺れました。ものすごく感情がこもった間だったなあとボクには感じました。「音を出さない演奏」って、あり得ると思います。ボクとしてはすごく印象的な場面でした。
そして最後、弦楽器のピチカートで締めくくる場面、少しリズムが遅くなりつつ、リズムを合わせるのが難しいのピチカートを佐々木さんが上手に指示されてピッタリ演奏を合わせられていたのが印象的でした。
ちなみに、この「時の子守唄」ですが、元々は映画「ガッチャマン」の挿入曲で、ほぼ同じ曲が「交響組曲 科学忍者隊ガッチャマン」の「Lullaby -時の子守唄~レッドインパルスのテーマ」として収録されています。曲がたまたまドラクエのテーマに合っていたのと、映画での曲の使われ方がすぎやま先生があまり良く思われていなかったそうで、さらに良い曲だったから流用したようです。「ドラクエの曲じゃ無かった」って言われないと分からないですよね。ガッチャマンの演奏は、確か当時初めてアニメーションの演奏をしたということで話題だった「NHK交響楽団」だったと思います。レコードの帯に書いてあったはず。
演奏終了後、会場から割れんばかりの拍手が送られたのは言うまでもありません。山形交響楽団の皆さんへと、指揮の佐々木さんに対しての拍手。客席に対して一礼をされて一旦舞台袖に戻られた後、マイクを持って佐々木さんが話し始められました。
お知らせがあるということで、4/29に山形でドラクエ8のコンサートが開催されるので是非来てほしいとのこと。指揮は大井剛史さん。チラシも会場に置かれていました。そして、まだ未公開で会場に来られたお客さんだけに知らされた情報として、5月の平日(日付は忘れてしまった…)に確かドラクエ3の公演を岩手県久慈市で実施されるということが発表されました。…が、客席の皆さんは「岩手県久慈市」と聞いて「あぁ~」とガッカリとされた反応を隠さず、佐々木さんもちょっと「あれれ?」という反応をされてました(笑)。「ここから車で約2時間、近い!」と言いつつでしたが、「やっぱり遠いなあ」という反応が会場からされました。
「今日、時間を作って本日のコンサートに時間を割いていただいた皆さんにアンコールをお届けしたいと思います」という話をされ、山形交響楽団ではアンコール後のカーテンコールでは写真撮影可としているので、写真を撮っていただいてSNSで「#山響」を付け加えて投稿してほしいという話がありました。そういえば、アンコールの曲名は言っていなかったですよね、確か。演奏中の撮影や動画撮影はNGとのことでしたが、カーテンコールでの撮影は最近始められたんですね。去年はそんなの無かったので(笑)。
そんなこんなで演奏が始まったアンコールはドラクエ2より「この道わが旅」でした。最後の締めくくりに「この道わが旅」は良かったです。最近、「過ぎ去りし時を求めて(XI)」がアンコールで使われているのが多かったのでどうなるかなあと思ってましたが、このチョイスもなかなか良かったと思います。
せっかくなのでカーテンコールで写真撮影をしたかったんですが、拍手の手を止められずなかなか写真が撮れませんでした(涙)。前の方の座席だと拍手の手を止めて写真撮影はちょっとしづらいッス(苦笑)。
以上、備忘録的なコンサートレポートでした。毎度ながらあまりレポートにはなっていませんが(苦笑)。
5月の久慈市は平日だということなのでちょっと厳しそうですが、行けそうだったら考えてみます。4/29の山形の公演は既にチケットを取ってます。というか、この須賀川市文化センターの公演チケットより先に取ってました。年に一回の山形への旅行みたいな感じで、冷やしラーメンを楽しみにしてます(笑)。
ドラクエ6のストーリーが全然思い出せなくて、ゲームに絡めた話もほとんどできず、指揮の佐々木さんのコメントを振り返っただけのレポートになっちゃいましたが、後で自分で確認するための備忘録ですので多めに見てやって下さい。
長文をお読み頂きありがとうございました。
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