「CHRONO CROSS THE RADICAL DREAMERS EDITION Vinyl」を聴いて
予約していた「CHRONO CROSS THE RADICAL DREAMERS EDITION Vinyl」のレコードが届いたので、ちょっとレコードプレーヤーで聴いてみてます。すごく良いです。光田康典さんのクロノ・クロスの音楽自体も良いし、B面ではドリーマーズ・サーカスさんが編曲されていて、そちらもなかなか良い。
まだちゃんと聴けてはいないんですが、A面がクロノ・クロスで言うところの「ホーム」、B面のドリーマーズ・サーカスがアレンジ・演奏している方が「アナザー」を見事に音楽的でも、製品的にも表しているのかなと思いました。
個人的に気になった曲をいくつか。A面2曲目の「CHRONO CROSS ~時の傷痕~」、これは光田さんがジャケットで、伝統的な音楽をさらに過激に進化させたもの、「ラジカル・トラッド」を今こそやるべきだと思って舵を切ったとおっしゃっていて、すごく癖の強い曲になっていました。民族音楽って一定のリズムに乗って繰り広げられるイメージがあって高揚感はあるものの、個人的にはそれぞれの楽器のリズムが揺らいで歌い上げる方が好きなので、少し苦手ではありましたが(苦笑)、変わり種として興味を惹かれる曲でした。
「夢よ、夢よ、我が魂の日々よ」と「風と夢の誓い」はアシュリン・マクグリンさんの澄んだ声が印象的。「クロノ・クロス」の再リリース版のゲーム選択オープニング画面と、クロノ・クロスに併せて収録されたゲーム「ラジカル・ドリマーズ」のエンディングにそれぞれ使われているんですが、さっぱりゲームをやっていなくて…せっかくSwitch買ったのに(苦笑)。
B面はドリーマーズ・サーカスのオンパレードですごかったとしか言いようがないです。「航海 アナザー・ワールド」は途中で連続変調をして不協和音になるのが心地よいところも面白かったし、「テルミナ アナザー」は元々北欧のにおいを感じるような曲なんですが、ドリーマーズ・サーカスのアレンジと演奏でさらにそれが磨きがかかったように感じられました。この曲は奇をてらっておらず安心して聴けました。「運命に囚われし者たち」は、ゲーム上では主人公セルジュの父の友人ミゲルと戦わなければならない悲しい戦闘の場面に流される一種のレクイエムで、特に印象に残る曲なんですが、バイオリンやアコーディオン、ピアノの音色がすごくきれいで良かったです。光田さんの作った曲としてももちろんですが、ドリーマーズ・サーカスの方のアレンジと演奏で改めて魅了されました。「溺れ谷」はサントラや20周年ライブのものと全く別な曲のように感じました。中盤から聞いたことのあるメロディが出てきますが、元の曲はすごく軽やかなんですが、今回のアレンジは雰囲気がちょっと変わって、ちょっと暗めで、ちょっと幻想的で、というようなアレンジに大きく変わっていて、また違った楽しみ方ができました。
LP盤で聴くと非常にエモい感じですけども、試聴やダウンロード購入も可能となっていますので、ご興味のある方は是非聴いてみてください。
ちょっと蛇足ですが、先日、ドリーマーズ・サーカスさんのコンサートが開かれたんですが、宮崎駿監督が彼らが大変お好きだということで、わざわざスタジオに招いてコンサートが開かれたそうです。ワンチャン、ドリーマーズ・サーカスさん経由で光田さんの曲に宮崎監督が興味を持たれている可能性もあるかもな、なんて感じている今日この頃でした。
【収録曲】
A面
1.夢よ、夢よ、我が魂の日々よ/Lead Vocal Aisling McGlynn 2.CHRONO CROSS ~時の傷痕~ 3.忘れ時の夢 4.風と夢の誓い/Lead Vocal Aisling McGlynn
B面
1.航海 アナザー・ワールド 2.テルミナ アナザー 3.運命に囚われし者たち 4.溺れ谷
【発売日】2022.6.22 【コード】SQEX-10936 【レーベル】SQUARE ENIX MUSIC
【価格】LP 4,180円(税抜価格 3,800円)
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