国勢調査

今年は5年に一度の「国勢調査」が実施されます。ずっと気になっていたことがあって、よく「国税調査」と言う方がいらっしゃるんですが、税金とは全く関係ないんですよね(苦笑)。「ぜい」じゃなくて、「せい」ですのでご注意ください。

そもそも、国勢調査って、「人口センサス」とも呼ばれていて、「センサス(Census)」って全数を調査するってことを意味していて、一番最初に調査を行った大正9年(1920年)に実施する際、諸説あるようですが、「国の情勢を詳しく明らかにするため」だとか、「国の勢力を調べるため」だとかの意味から「国勢」という言葉を「センサス」という言葉に当たられたようです。ウィキペディアからの引用ですが(苦笑)。

ちなみに。国勢調査は西暦下一桁が0か5の時に実施されるのは豆知識です。5年に一度ですから、ま、当たり前ですが、西暦ではうまく5の倍数にはまるようになってます。何の役にも立たない知識ですが(苦笑)。さらにちなみに、ボクは5年前、この調査のおかげでもの凄く忙しかったです(苦笑)。

そうそう。今年の国勢調査ではインターネット回答が全国で実施されるとのことで、インターネットはもちろん、スマートフォンからの回答が出来るようになります。前回は試験的に東京都のみで実施されましたが、今回、全国に広がったわけです。回答期間(9/10~9/20)はありますが、基本的に期間中は24時間いつでも回答できますので、お忙しい方なんかはインターネット回答をされた方が良いと思います。来週、調査員が配布するインターネット回答の案内にID・パスワードが記載されているので、そちらをご利用ください。万が一、案内が届かない場合はお住まいの市町村の国勢調査担当にご連絡ください。

でもちょっと個人的に気になるのは、システムダウンしないよなあってのが…(苦笑) ちょっと前の違う統計調査ではシステムダウンが発生しているので心配なんです。今回の国勢調査のシステムは、負荷テストを実施して大丈夫だったという話は伺っているんですが、日本全世帯が参加する調査のシステムですから、もの凄い規模なので、負荷が想像以上なんじゃないかと思うんですけど、万が一、システムが重かったとしても、生暖かく見守っていただいて(苦笑)、少し時間をずらして回答していただければと思います。

なお、これも勘違いされている方が多いんですけど、「住民票」のある市町村で調査をするものではありません。実際に寝泊まりしている場所で調査するものです(例外はありますが)。基本的には、「その場所に3ヶ月以上住んでいるか、又は3ヶ月以上住む予定」であれば、その場所で調査することになりますので、特に大学生の皆さんは、住民票を異動せずに引っ越しして一人暮らししている人もいらっしゃるかと思いますが、一人暮らししている場所で調査票を記入することとなります。(そもそも、住民票を異動させないと法律違反となる可能性があります…はい。)

今回の調査は、ボクの住む福島県では特に重要な調査になります。さらにはいわき市は双葉郡からの避難されている方がいらっしゃるため、震災後の人口の状況を初めて把握するものとなり、これまでは「だいたいこれくらいの人口はいるんだろうなあ」という非常にアバウトな感じの人口だったのが、今回の調査により、いわき市内で暮らしている方々の実数が初めて明かされることになり、そういった意味では全国的にも、地元的にも注目度の高い調査となるのではないかと思います。

また、国勢調査の結果、発表される「人口」により、選挙の調査区割り振りが決められたり(1票の格差がニュースになりますがその元となる人口が国勢調査から来てます。)、国から自治体に交付される地方交付税の算定に使われたりしますし、一般の会社でも統計調査結果が利用できるので、店舗の配置計画などに活用できたりします。全国約80万人の指導員・調査員が動く大規模な調査となりますので、面倒くさがらずに調査への回答についてよろしくお願いします。と言っても、統計法上、統計調査の回答は義務になっていて、報告を拒んだり、虚偽の報告をすると罰則が実はあります…(苦笑) 回答拒否のため罰則を適用された人はほとんどいらっしゃらないようではありますが、ただ別件で統計法違反により逮捕された方はいらっしゃいます…(汗)

特にインターネット回答については、面倒なことは少ないはずですので、是非ともご活用いただき、積極的に統計調査にご回答くださいませ。

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