百日紅(さるすべり) ~Miss HOKUSAI~
久しぶりに映画を観たので記録的にブログを書いておこうと思います。
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ストーリー
葛飾北斎の三女で、長屋で同居しながら北斎の代筆を行っている「お栄」が主人公。浮世絵を横軸に、身体が弱く目が不自由な妹のお猶(なお)を縦軸にしながら、物語が展開していく。
映画館の様子
映画公開から結構時間が経っているので、客席はちらほらしかお客さんはいませんでした。1日1回の上映だったんですが、そろそろ上映終了という感じでしょうか。
印象
映画のはじめが木造で川に長い距離掛かっている両国橋のシーンで、江戸時代で和服のシーンなんですが、掛かっている音楽がロックだったのが印象に残ってます。何度かロックがかかるシーンがあるんですけど、劇中でお栄が『筆二本、箸四本あれば食っていけるさあ』と豪快に言っているシーンがあって、親である北斎同様、このお栄の生き様もロックぽくって、そういったことからの選曲だったんだろうなあと感じました。ちょっとビックリしましたけど、なかなか良い感じで曲がマッチしていて不思議でした。
アニメーション映画なんですが、ところどころCGが使われています。先ほど言った両国橋などはCGだったりしたんですが、個人的にはCGってあまり好きじゃないんです。CGの動きがすごくなめらか過ぎるんですよね。お栄の夢の場面で、巨大な黄金の仏様が出てくるんですが、それがCGなんですが、動きがものすごく綺麗な横スライドで…(苦笑) かと言うと、お栄が走り出す場面が全部作画だったり。地面部分については背景動画みたいなCGを使ってもよかったんじゃないかなとちょっと思ったりしちゃいました。
でも、最近、作画自体を紙に書かないアニメーションも増えているみたいですが、この作品は紙で描いているとのことで、そこはすごく好感が持てました。
原作との比較
原作を読んでいないので、なんとも… 原作はマンガとのことなので、機会があれば是非読んでみたいと思います。
俳優陣の演技
主人公のお栄が杏さんが演じています。北斎を松重豊さん、女好きの善次郎に濱田岳さんなどなど、結構著名な俳優の皆さんが声を演じている、というかメインの役は全員俳優さんでした。過去に、「アニメ声優の過剰演技が気持ち悪い」といった発言をしちゃったことがある監督さんのようで、そういったことも影響されているのかなと思います。アニメの声優さんは少ないですが、声が浮いているってことはなかったです。逆に演技は良かったんじゃないかなと思いました。
音楽
印象のところでも書きましたけど、最初にロックが流れてきてビックリしたのはありましたけど、他は普通の音楽が付いていたと思います。他のシーンも良かったと思うんですけど、やっぱりロックが流れたシーンの印象が強くてあまり頭に残ってない…(汗)
結構マイナスな部分も書いてしまっているんですけど、結構良い作品だなと思っています。
言霊ならぬ、画に不思議な力が宿っているんだといったことや、浮世絵の世界をアニメーションで表現したことに目から鱗だったのが大きかったのかも知れません。ただ、エピソードがちゃんと話として繋がっていたのかなあってのが少しあったように感じたのは気になったんですが、しっかりとした画が動くアニメーションを見せてもらえたので良かったです。
あ、そうそう。念のため書いておきますけど、途中「春画」(いわゆるエッチな浮世絵)のエピソードが出てきます。お栄も善次郎も「春画」を描いていたようで、ちょくちょく出てくるので、家族団らんで観る映画ではないのであしからず(苦笑)。
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〔オーナーのお薦め度〕
百日紅 Miss HOKUSAI ★★★★★☆ 星5つ
(ストーリーのあらすじって書くのが難しいです。今回はちょっと手抜きしました(苦笑)。全然あらすじになってない… そうそう。ここだけの話、「百日紅」ってタイトル、映画が始まってタイトルが出るまで、「さるすべり」って読めませんでした(爆)。全く行き当たりばったりで映画を選んだので…)
〔オーナーの評価点〕
百日紅 Miss HOKUSAI 66点(100点満点中)
まだ読んでいないけど
ジブリから届いたのでこれから読もうとは思うんですが… ジブリの機関誌である「…