ALWAYS 続・三丁目の夕日

最近、なかなか映画館に行ってなかったので観溜めをしてきました。

そんなこんなでまずは「ALWAYS 続・三丁目の夕日」を観ました。もちろん、前作は観ずに!(爆)

 映画の出だしは「なんじゃぁこりゃ!?」ということになっていて、“おったまげた”ってのが一番しっくり来る表現かも知れません(笑)。これはネタバレしちゃうと面白くないので映画未見の方のために書きませんが、前作を観た人からするとメチャクチャインパクトのあるスタートダッシュって感じでした。…ってこれでは全然分からないか…(苦笑) ま、観てくれれば分かるってことです。
 にしてもまず、昭和30年代の風景がここまで再現されるとはビックリでした。若干違和感を感じるシーンもあることはあったけど、味わいのある風景は目の前に繰り広げられていて、CGやらセットやらの違和感がほとんど感じませんでしたね。どちらもものすごく作り込まれていて、変な言い方だけど「懐かしかった」です。こんな風景、観たことないはずなのに、ね。
 そうそう、シーンの中に空の見える日本橋のシーンがあって、そこが何度か劇中に現れるんです。パンフにも見所のひとつと書いてあるんですが、ボクは日本橋に行ったことがないのでなんとも言えないんですが、高速道路を地下に潜らせて日本橋から空を見えるようにしたいなんていうニュースを見かけたことはあります。日本橋から見る空や夕日は、当時の人からしたら格別なものがあるんでしょうね。ここが使われる場面もなかなか見所のひとつかも。
 風景に目が行きがちなんですけど、話も素晴らしかったですね。原作のマンガは実は全く読んだことが無いんですが、マンガからこういう映画が生まれるんだなあというのが、正直な感想です。マンガを見下しているわけでもなんでもなくて、「マンガ」のクオリティが高い域まで達しているのを再確認したというか… ちょっと前までマンガから映画なんて、考えられもしなかったですから。
 そして、今作のストーリーは、基本線がしっかりしていて、ボクには「好き合うこと」をテーマ軸になっているように感じました。おそらく前作もそうだったんじゃないかなと思うんですけど、今回は「好き合うこと」をいろんな登場人物が、いろんな視点で演じていて、それがストーリーでうまく絡み合って絶妙なバランスを生み出していたなと感じました。複線的な部分もあって、話の組み立てが上手いなあとただただ関心しきりという感じ。1つの映画の中で、いろんな人同士がこれだけ「好き合う」ってのはなかなか無いのではないかなと思ったんですが、全然くどさを感じなかったのは圧巻ですね。
 ボクも好き合う人がいれば、一緒にこの映画を観たいなあなんて思うわけでして(笑)。でも、「好き合う」ってのは簡単なようでもあり、難しいようでもあるわけで、ボクは茶川先生に同感してしまうわけでもあります(笑…映画観ないと意味分からないって。)。ボクは茶川先生でしたけど、登場人物の誰かしらに同感してしまうところがあるんじゃないかなと思います。
 そんなこんなで、今回もかなりの映画なのではないかなと思います。お客さんの入りもまだまだ良かったし、劇場内ですすり泣く方もいらっしゃったようだし。ボクもちょっぴりやられてしまいかけました(苦笑)。

 

オーナーのお薦め度
 ALWAYS 続・三丁目の夕日- ★★★★★☆ 星5つ
(最初は、星5つにしようかと思ってました。出来は良くて、上の文章でも良いことしか書いてないんですが、実は少しだけ物足りなさを感じていたんです。でも、具体的に「何か」というと自分でも分からなかったのと、評価がちょっと辛めだよなと思い直して星6つにしました。でも心情的には星5.5かな(苦笑)。たぶん好みの問題なのでしょうね。どこが引っかかっているのかは分からないけど。
 そうそう、BUMP OF CHICKENの主題歌「花の名」がなかなか良かったのも収穫でした。今度ゆっくり聴いてみたい曲です。)
 星6つから星5つに訂正しました(12/9)。

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