「JOE HISAISHI IN VIENNA」を聴く

ちょっと聴いてみたので、ほんの少しの感想を。

SYMPHONY NO.2」、久石さんの交響曲第2番ですが、WDO(World Dream Orchestra)2021のコンサートの際に、新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏で初めて聴かせていただいたときにもそうだったんですけど、第三楽章の「NURSERY RHYME」が、訳すと童歌(わらべうた)。「かごめかごめ」のメロディをオマージュしていて、童歌が非常にリズミックにオーケストラが演奏していて、すごく後半から終盤にかけて高揚感があります。

第三楽章の印象が強くて、第一、第二楽章がボクとしては吹っ飛んでしまい…(苦笑) 正直、それぞれの楽章の共通項的なものがあるのかが良く分かっていません(苦笑)。ファン歴は長いものの、クラシックな知識は持ち合わせていないのであしからずご了承ください(汗)

にしても、久石さん自身、音楽は時間軸に構築する芸術だという話をされていたと思うんですが、リズムを重視しているんだろうなあという感じがどちらの曲を聴いていても感じました。ミニマルミュージックを基礎とされているから当然といえば当然なのかもしれませんが。

VIOLA SAGA」、訳すと「ビオラ冒険譚」やら「ビオラ伝説」となりそうな感じ。過去にビオラに着目したアルバム「Shoot the Violist」を思い起こしますが、雰囲気は全然違いますね。「VIOLA SAGA」は、「君たちはどう生きるかサウンドトラック」に雰囲気は似ているところを感じましたが、第一楽章は4分の5拍子、第二楽章は4分の3拍子で演奏が進められていきますが、テクニカルなところが良く分からず、ちゃんとした感想がなかなか言えない…(苦笑)

個人的には元々「久石メロディ」にメロメロにされた古参ファンであるわけで、「VIOLA SAGA」はテクニカルな演奏の中で、どちらかというとリズム重視な曲(だとボクは感じている)。「SYMPHONY NO.2」は、第三楽章に限った話にはなっちゃいますが、メロディはオマージュになるので、そういった意味ではあまり久石メロディは楽しめないわけで。

スルメ的なアルバムではあるものの、ボクはすごくリピートする感じではないかなという(苦笑)。すみません。低評価ということではないんですが、映画「君たちはどう生きるかサウンドトラック」の主題曲と言ってよい「Ask Me Why」のメロディが、久石さんの新しいメロディの形を示してくれたように思えたので、正直、そっちを願ってしまう自分がいるので、どうしてもかみ合わないところかな。

個人的にはグラモフォンで、今だからこそ久石さんのピアノ一本でのアルバムを作ってくれないかなと思っています。「Ask Me Why」もソロアルバムとしては収録されたものはないし、宮﨑駿監督作品・北野武作品からのピアノなのか、宮﨑監督に誕生日プレゼントされた曲をまとめたピアノ曲なのか、軸足の置き方はいくつかあると思いますが、最後のピアノソロアルバムという位置づけで製作されても良いのではないかと思うんですが、いかがでしょうか? 企画書書いたら通りますかねぇ?

曲目

01.Symphony No. 2: I. What the World Is Now?
02.Symphony No. 2: II. Variation 14
03.Symphony No. 2: III. Nursery Rhyme
04.Viola Saga: Movement 1
05.Viola Saga: Movement 2
ショー@オーナー
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