ライン上
ワールドカップは観てませんでした(笑)。
朝起きたら「へ? 2点も取って勝っちゃった!?」みたいな感じでした(笑)。
日本の2点目のセンタリングがエンドラインを割っていたかどうかっていう「ライン上」ってのが話題になってました。
個人的にはサッカーより野球の方が詳しいのでそちらの方で説明してしまうんですが、競技によってはもちろん考え方は違いますけど、少なくてもサッカーと野球は、ボールの中心点の位置ではなく、グラウンド上の『空間』にボールが残っているかどうかで判断されるようです。
分かりやすい例としては、野球の外野ポールだと思います。外野ポールって、ファールラインを上空にそのまま伸ばしたものになっているため、ファールラインと外野ポールの外面(そとつら)は合わせてあるようになっています。
少し野球を観たことがある方なら分かると思いますが外野ポール際に打球が飛んで、少しでも外野ポールにかすったらホームランになるのを見かけたことがあると思います。当たったらホームラン、いわゆるフェアグラウンド内、インサイドとなっているわけです。
上空もグラウンド上も考え方は同じですので、ボールの中心線がラインから外側にズレていたとしても、そのラインが外野ポールだったら当たっているわけで、ファールラインの線を含めた上空に一部でもかすっていたらインサイドということになります。
だから、接地面が外側で、アウトサイド(ファール)と見えるボールでも、ライン上から見たときにラインに一部でもかかっていればインサイドとなるわけで。
スポーツのルールは奥が深いです。でも、今回のサッカーの判定、VAR判定というテクノロジーが使われていなかったら、「インサイド」だと判定するのは少し勇気が必要である感じはします。映像と分析画像があるからこそ自信を持って判定できますが、何もなければ、プレーの流れを総合的に考えると「アウトサイド」だと判定されてもおかしくなかったと思います。
やっぱりこれからはきわどい判定とかはテクノロジーを活用する方向になっていくんでしょうね。