「崖の上のポニョ」を観て。
日本テレビ系列金曜ロードショーにて「崖の上のポニョ」が放送されていたので途中から見始めました。
東日本大震災の津波を想起するなんてのもありましたけど、結構定期的に放送されているようで、今回で金曜ロードショーでは6回目の放送になるそうです。
にしても、映画自体も、子どもには冒険物語に見えるものの、実は死後の世界だったり、輪廻、魂の不滅などの哲学的なテーマが隠されているなんていう二重構造をもった映画になっていて、映画自体が実は複雑になっていて、なかなか理解がしづらい、いや今も理解できていない感じです(苦笑)。
一方音楽はオーケストラと合唱で映画本体を薄い膜のようなもので包み込むような感じになっているようにボクには感じていて、一方では荘厳であったり、また一方では力強かったりと、理由を上手く言えないけど良い楽曲だよなあと改めて感じたところです。映画のラストの「母と海の讃歌」での新日本フィルハーモニー交響楽団の崔文洙(チェ・ムンス)さんのバイオリンソロから、「フィナーレ」での久石さんのピアノでクライマックスを迎えて、最後に楽しげな「崖の上のポニョ」が流れてくるのはちょっとジーンと来てしまいました。
ジブリ映画で合唱を取り入れているのは、「天空の城ラピュタ」のクライマックスシーンがパッと思い浮かびますけど、他にはあまり記憶が無い。そもそも実写映画だとあまりサウンドトラックで合唱を入れているものってあまり記憶にないですけど、この「崖の上のポニョ」は合唱曲が結構ありますよね。
先日、山形で合唱コンサートを聴いてきたこともあって、合唱入りのサウンドトラックって良いなあなんて思いました。宮崎駿監督の新作でも合唱って入ったり可能性もあるのかなあなんて思いつつ、改めて「崖の上のポニョ」の曲の良さに気づかされました。
久石さんの合唱曲、先だってのコンサートでは面白かったので、「崖の上のポニョ」を交響組曲化される際には是非とも合唱も取り入れて欲しいなあと思った次第です。