死刑
喉が痛くて困っちゃいます。
昨日の元少年に対する死刑判決のことについて、ちょっと思うこともあったので日記を書こうと思ったんだけど、結局疲れて寝てしまいました(苦笑)。
本村さんが言うように、それぞれ個別に案件を審議するべきだってのは共感します。
「亡くなったのが1、2名、加害者は若くて更生する可能性があるから無期懲役」という結論ありきで安直に判決を出すのには問題があると思います。
でも… ボクの中では、殺人の場合でも、法的にしっかり裁かれて死刑になる場合でも、「人を殺める」ってことには変わらないと思うんです。だから、むやみに「死刑適用」と声高に言っちゃうのは、「人を殺せ」と言っているような、憎しみに対して憎しみ返しをしているような感じに思えてちょっと怖さを感じてしまいます。
もちろん、死刑っていう制度があって、裁判を経て死刑判決があって、法務大臣が執行命令を出して死刑執行するという法的には全く問題ない行為ではあるんですけど、やっぱりそこでは人を殺すわけです。直接僕らが手を掛けるわけではないですけど、例え犯罪者とは言え、「殺す」わけです。
被害者の家族が「死刑を!」と言うのは気持ちとしては分かります。愛していた家族を無くす哀しみもあるし、自分に当てはめて自分の家族や恋人を殺されたら、相手にも同じ目に遭わせてやらないと気が済まないような気持ちが出てくるだろうなあと容易に想像できますし。
問題なのは、被害者のそういう気持ちがマスコミに露出して、社会全体が「死刑適用」に容易に流れちゃうことだと思います。「人を殺す」という重みがほとんど伝わらずに、今度は「目には目を、歯には歯を」の感じで安直に死刑判決を選ばれてしまうな、「死刑」が軽い扱いをされているかのような雰囲気になっちゃっているような部分があるように思われます。
本村さんはそのようなことは全く言っていないんですけど、マスコミを経由しちゃうとどうしても情報が端折られてしまって、そんな感じの流れになっているような気がします。しっかり審理してやむを得ないだろうという場合には死刑適用をするという原則を、結果ありきで判断せずそれぞれの事案ごとにしっかり判断していくということを訴えられているんですけど、マスコミを経由して某巨大掲示板などを眺めていると「殺人やった犯罪者は死刑!」みたいな受け取り方をしている人がいて、怖いんですよね。
もちろん、死刑制度の是非の話もあるんですけど、そこまで話を広げちゃうとわけが分からなくなるのでここまでにしておきます。死刑って執行をしちゃった後にえん罪が分かったら取り返しが付かないですからね。そういう問題も考えながら死刑ってものを考えなきゃいけないですからね。
にしても、今回の母子殺人ですけど、途中で証言を変えずにしっかり反省していれば、死刑にはならなかったと思うんですけどね。うーん、どうなんでしょう。
本村さん本人よりも、
マスコミが興奮して陶酔状態な印象が。
ちょっとトゥーランドットを思い出してしまったり。
証言を変えたのは反省していないってこと
でしょうかね。
死刑にしてほしいからと言って
人の命を奪うドバカもいますから、
本村さんのおっしゃる通り死刑の可否以前に、
そういうことが起こらない社会になると
良いんですけどね…。
このニュースを観ていて思ったのは、
裁判員制度のことです。
素人に人を裁かせていいものなのか、と…。
私はできれば裁きたくないクチですが…(苦笑)。
オヒサです。
私はずっと死刑にして欲しいと思ってたんですが、
ショーさんの意見読んで、全くその通りだと反省しました。
でも、けして「軽んじて」るわけではないんだけど、
やっぱり自分に置き換えて考えるとどうしても死刑を求めてしまう。
少年の手紙にありましたけど、
「どうせすぐ刑務所から出れるし」って考える人があまりに多くて、
「死刑」が、「見せしめ」にならないでほしいとは思います。
なんだかうまくまとめることできなくて、わけわかんなくてごめんなさい。
この件、自分の日記に書くつもりがタイミングなくしちゃったのでお邪魔します。
私は、「死刑」だけは「人殺し」とは別のものと考えてるクチです。
死刑とは「今後も寿命まで生きる権利」を放棄させるという罰。
凶悪殺人はそれだけ重い罪だと思ってます。
もちろん、執行にあたっては冤罪でないかどうかを徹底吟味しなきゃ
いけないけど、取り返しが付かないという意味では、何十年も刑務所
入れておいて「無罪でした〜」でも同じかと。
ショーさんの考え方も、あって当然とわかってはいるのですが。
こういう問題に絶対的な正解はないのかもしれません。
私に裁判員のクジが当たらないことを祈ります。
>きゆさん
そう。マスコミが突っ走っちゃうのは問題。
しかもそれに流されてしまう世論とかってやつも問題。
社会をよく分からない裁判官が裁くのも問題だし、
感情に走ってしまう素人が裁くってのも問題。
裁判官と素人が参加して裁くから中庸が図れるのでは
っていう感じなんだろうけど、量刑も素人が入って考える
っていうのがあるからなかなか難しいかも…
>えんさん
お久しぶりです!!
刑務所をすぐに出られるからって、殺人を犯してしまう
ってのは悲しいですよね。
人は、殺してしまったらどうやっても元に戻せないことを
分かっていない人が多いというか、自分のことしか考えない
身勝手な人が多くなってしまったように感じます。
亡くなった人は生き返らないんだってのをもっと考えて
欲しいものです。
>iwanaさん
「死刑」と「人殺し」はもちろん別物なんですけれども、
死刑になれば、犯罪者を殺さなければならない人(執行者の
こと)もいて、犯罪者の肩を持つわけではないけど、その
家族も少なからずいるわけで。二の足を踏んでしまいます。
でも、被害者のことを考えると、ボクは安直に「死刑廃止」
とは言えずにいます。人が亡くなった一方で、加害者の
方が生き残って生活しているってことも理不尽だと言えば
そうかも知れない。
今回のケースだと、殺人に対して十分な反省をしている
とは思えない状況でしたし、途中で供述を変えたことも
反省していないんじゃないかと思われましたけれども、
でも本当の真実は本人以外、分からないわけですよね。
だから、勢いで「死刑」を宣告しちゃいけない量刑なのかなと
思うんです。
個人的には死刑に変わる、悩み苦しむような刑があれば
万が一のことがあっても、生きていれば挽回しようがある
かなと思ってはいるんですけど、精神的に悩み苦しまない
人もいるだろうし、なかなか難しいなあと…
本当に絶対的な正解はない問題ですけど、十分に議論して
死刑宣告は最後の最後、ある意味「臆病に」出すもので
あって欲しいなと個人的には思います。
でも、そういう事件に裁判員として当たったら、ちょっと
つらいかも知れないですよね。個人的には一度は是非
やってみたいなと思ってます。