都響スペシャル「すぎやまこういちがやってきた!〜ヒット曲からドラゴンクエストまで〜」
今日は東京芸術劇場ですぎやまさんのコンサートがあったので行ってきました。なんか、久しぶりな東京芸術劇場だったんですが、ま、いつもと変わらないホールでした(笑)。
曲目は次のとおり。
≪第一部≫すぎやまこういちヒット曲集
亜麻色の髪の乙女、恋のフーガ、ローマの雨、学生街の喫茶店、涙のギター、モナリザの微笑、落葉の物語、君だけに愛を、花の首飾り、シーサイド・バウンド
≪第二部≫交響組曲「ドラゴンクエスト」エンディング集
序曲(I)、フィナーレ(I)、この道わが旅(II)、そして伝説へ(III)、導かれし者たち(IV)、結婚ワルツ(V)、時の子守歌(VI)、凱旋そしてエビローグ(VII)、空と海と大地(VIII・ピアノ&オーケストラ版)
≪アンコール≫
トゥーラの舞〜復活のいのり(VII)、序曲(VIII)
最初に流れた「亜麻色の髪の乙女」は、何度か聴いていたんですが、やさしい音色でコンサートにスッと気持ちが入りやすかったですね。激しすぎず、かといって寂しすぎずって感じで。
すぎやまさんのトークも交えながら、曲目が進行していきます。
「恋のフーガ」は宮川泰さんの編曲のおかげだなんて言う話をしていました。ひとりで作曲したというより、ふたりの共著みたいな感じだと。そういうつもりで聴き始めたんですが、出だしの有名なティンパニの出だしは、ティンパニソロではなくオーケストラ全体でパンチを効かせた演奏になってました。ちょっと、ありゃっと思ったんですが、メロディラインはもちろんそのままですから。
「学生街の喫茶店」は、ガロが乗り気ではなかったという暴露話をされてました(笑)。会場大うけでした。すぎやまさんもそんな状況からあまり乗れずに作った曲だったそうですが、しばらく経ってから北海道からブレイクしたそうで。
「涙のギター」は、ソビエト連邦でヒットしていて、よく町中にかかっていたそうですが、当時、ソビエト連邦は著作権条約に加盟しておらず、一銭も印税が入らなかったんだなんて笑い話をされてました。それでも自分の曲が町中に流れていたから嬉しかったけどなんて言われてましたね。
その後はザ・タイガースの曲が5曲続いたんですが、その前にもザ・タイガースがなぜあんなに売れたのかについて、話されていて、沢田研二、岸辺一徳、加橋かつみの声が良かったという話をされていました。メインボーカル、バリトン、テノールとして、それぞれの音域が上手く調和して、そしてそれぞれの歌声が良かったと。岸辺一徳があまり人気無くて、ひとりだけ普通に買い物に行っても問題なく、メンバーにうらやましがられたなんて笑い話もありました。
印象に残っているのは、「君だけに愛を」がコンマスの山本さんが立ち上がって演奏していたところかな。ただ、このホールの音響はあまり良くなくて、他の曲もですが音がこもり気味に聞こえました。ソロ演奏の部分も会場聞こえていたかちょっと微妙だったかなぁ。演奏自体は綺麗だったんですよ。
「モナリザの微笑み」の出だしが、ヴァイオリンとヴィオラとハープの三重奏になっていたところが印象的だったかな。(この曲じゃなかったかも…ちょっと記憶が曖昧…) また、「シーサイドバウンド」はすぎやまさんが最初立ち上がって指揮し始めるアップテンポな曲で、パーカッションの方が活躍。そういえば、都響の女性のパーカッションの方、留学から戻ってきたのかな? もこもこなヘアスタイルしていた人がそうかな、と思ったんだけど。以前、VIIIのコンサートの際に「急げピンチだ」の演奏でのパーカッションソロ演奏が大好評だったんですよね。
<上の写真はコンサート終了後の様子。>
後半はドラクエのエンディング曲集ってことで、その前に「序曲(I)」が演奏されました。この序曲だけ間奏部分があるんですけど、その部分はあまり聴く機会が無いのでちょっとありがたかったですね。
その後はずっとエンディング曲。エンディングが揃うとありがたみが薄れるような…(苦笑) いやいや、気のせいです、気のせい。でも、ボクの集中力が切れてしまい、あまり記憶に残ってません(苦笑)。というか、何も考えずに気分良くただただ聞いていただけので、いつもどおりの素晴らしい演奏としか…(苦笑) ただ、トランペット主席の高橋さんの口がちょっと赤く見えたり、「そして伝説へ」の演奏の最中に水抜きをしていて微妙にその音が聞こえたり…(笑) ま、エンディングが揃えば体力的にもキツイところがありますからねぇ。
個人的には「凱旋そしてエピローグ(VII)」が聴けたのが嬉しかったです。途中でヴァイオリンが「タタタタタタ…」と連符を弾く場面がすごく好きなので、生で聴けて良かった。それと「空と海と大地(VIII)」も、この曲のためだけにピアノ奏者の方が入場して弾いていたのが印象的。個人的には、もうちょっとピアノが前に出るような編曲をしてもらえるともっと嬉しいかな。
あとはアンコールです。「トゥーラの舞〜復活の祈り(VII)」は最初はやさしげな曲調から入り、途中から激しい踊りを表すかのように、パーカッションが入ってアップテンポの曲になります。やっぱり、パーカッションが強いですね、都響は。
最後に「序曲(VIII)」。なんかラストに序曲が演奏されるのがお決まりになって来つつあるような… もしかしたらIXの序曲をやる可能性もあるかな、なんて思ったんですが時期尚早だったようで(苦笑)。
そんな感じのコンサートでした。今回は都響主催だったこともあって、随分と年配の方がいらっしゃってました。前半は年配の方向け、後半は若者・子ども向けって感じでしょうか。最後の方にすぎやまさんは「音楽は心の貯金」「音楽は心のタイムマシーン」「音楽は心の応援団」というお話をされていたんですが、個人的に昨日、仕事で失敗したのがあってちょっと凹んでいたので、気持ちを切り換える良い機会になりました。ま、まだ失敗は引きずりそうなんですが、上手くバックアップできるようにやってみるか、という前向きな気持ちになったような気がします。
……で、コンサートはこれで終わりだったんですが、ボクはこの後の帰り道、災難だったんです。風がすごく強くて、電車のダイヤが乱れ、地元に帰る特急が運休になったり(苦笑)。せっかく指定席取っていたんですが、いつ帰れるか分からなかったので、自由席入り口に寒い中並んで、長い時間かけて家路につきました、というオマケがついてきました。参ったものですホント。
※曲名変更 誤「空と海と大地と呪われし姫君」⇒正「空と海と大地」(2023.5.13)
おつかれさま!
昨日は私も上京してて巻き込まれてましたよ。
「運休」の表示を見ながら、「ショーさん来てたら帰れないねえ〜」
なんて(ホントに来てるとは知らず)のんきに考えてました。(汗)
とりあえずホールが吹っ飛ばなくてよかった、てことで。(笑)
そうか、「ホールが吹っ飛ぶ」可能性もあったか!(笑)
ま、地元常磐線は特に風には弱いので、早い段階で
泊まっていたんですけど、東京でもダイヤが狂って
エライぎゅうぎゅう詰めの電車に乗せられました。
というより、プラットホームがぎゅうぎゅう。
でも、払い戻しもらえたからOK!(笑)