チーム・バチスタの栄光
今日は映画「チーム・バチスタの栄光」を見てきました! もちろん毎度の如く原作本は読んでいません(苦笑)。
ただ、さすがに知識の浅いボクでも「バチスタ手術」については、某NHKの番組で何度かこの手術方法についての知識はありました。拡張型心筋症、いわゆる心臓の筋肉が伸びて心臓の収縮鼓動が弱くなってしまう病気らしいですが(詳しくは無いので厳密には間違ってるかも…)、その病気の人の心筋の一部を切り取ってしまい、収縮力をある程度戻してやる手術だってことらしいです。今まで、心臓移植しか助かる道が無かったそうですが、これで助かった人も結構いらっしゃるんですね。(ただ、今調べたら、高い技術が要求されるのと、問題点もかなりあるためアメリカでこの手術は禁止されているってらしいです。)
そんな程度の知識はあったんですが、映画を観る上ではあまりそんなものは関係なかったようで…(苦笑)
医療現場を題材にしたミステリー映画だからネタバレしちゃうと面白く無くなっちゃうと思います。原作を読んでいないからどうなのか分からないけど、事前に読んでいると謎解きの楽しさが無いのかも知れない。ボクはもちろん楽しく観られたんですが、一度観ちゃったら、じゃもう一回観たいなという感じにはなかなかならないかも…
トリック自体、原作との違いが分からないので、犯人もどうなのかは分かりませんが、ボクが観ながら予想していた犯人(性格に言うと犯人の可能性がある数名をイメージしてました)と、映画での犯人は、ちょっとハズしちゃったんだけど、でも実はハズレじゃなかったっていう感じでした(爆)。って、この書き方、訳分からないですよね。映像をじっくり観ていれば分かるところは分かるけど、分からないところは分からない(笑)。結構、謎解きはひねってましたね〜
映画中に出てくる医療関係の小物やら、手術風景はかなりリアルに描かれていました。実際のバチスタ手術をする様子もちゃんと再現されていて、胸をドリルで切り開いて、心停止させ、心臓の一部を切り取っていく部分はしっかり描かれていたと思います。そして、人工心肺からまた心臓の鼓動を再開させる場面の緊迫感なんかも、実際の現場でもこういう感じなのかなっていう感じが伝わってなかなか良かったんじゃないかなと思います。
出演者の中では、やっぱり主人公の田口を演じる竹内結子のキョドキョドしたような行動がかわいらしげでなかなかよかったなぁなんて。若干天然ボケが入っているような、入っていないような心療内科の先生で、愚痴を言いに来る患者の話をやさしく聞いている役どころで、立ち振る舞いがきれいというより「かわいい」っていう感じと、なんだかほんわかしたところがにじみ出ていてすごく好感が持てました。でも、原作の主人公は男性らしいですけど、この映画での主人公もしっかり成り立っていたし、全然問題無いとボクには感じました。
ただ、ほぼ主役級の阿部寛は、どうしても「TRICK」での上田教授と被っちゃって、逆に「故意に似せているのか?」と勘ぐりたくなってしまうくらいでした。役どころもいわゆる変人系だったから余計にそう感じ、その上、準主役の割には登場するのが随分時間が経ってからだし、阿部寛が「役者」として悪かったわけじゃないと思うんですが、こんなに似たような役であれば、他の役者さんを使うという選択肢が無かったのかなとちょっと疑問に思いました。
そんなちょっとだけ気になる点はあったものの、全体的には楽しめる作品だったと思います。「観てみたいなあ」と感じている人は、素直に観てもらってOKだと思います。原作本を観て、ちょっと映画をチェックしてみたいなという人には、ちょっと疑問符が付くかもしれませんが…
オーナーのお薦め度
チーム・バチスタの栄光 ★★★★★☆ 星5つ
(この映画のサントラも、「銀色のシーズン」に続き佐藤直樹氏。短い期間にいろいろとやられている作曲家さんのようですね。ただ、今回の映画ではあまり曲が耳に残りませんでした(汗)。)
すみません。星の数を1つ増やして5つにしました。5というより、「4.5」が個人的にはしっくり来るんですが(苦笑)。面白いんだけど、謎の部分しか肝がないからどうしても高い点が付けられないという好み的なところでしょうか。