コンサート前のひととき
今日は、そう待ちに待った久石さんのコンサートの日。どれだけこの日を待ち望んだことか。前回のコンサートが2000年6月だったことを考えると、1年以上ブランクがある。やはりそれだけ期間があると、期待に胸をふくらませない訳はない。ましてやオーケストラコンサートともなると、また一段と違った気持ちになる。
朝早くの急行列車に乗り、一路、東京へ。コンサート前にオフ会があることや、いろいろと野暮用があるため、少し早く家を出だしたのだ。とりあえず、オフ会の内容については時間があるときにでも書いておこうと思う。
渋谷でのコンサート前のオフ会終了後、一路、東京芸術会場のある池袋へと向かう。時間が押していたのと、途中、一人で道に迷うというアクシデントがありながらも、何とか会場にたどり着き、荷物などを手に会場入りを果たす。
東京芸術劇場は、池袋西口に面したところにあり、池袋西口公園はちょっとしたスペースになっている。ただ、夜になると多少柄が悪い印象を、田舎者の私としては感じるが、公園内でライブをしている人がいたり、池袋西口前でストリートライブを行っていたサックス奏者がおり、様々な意味で文化交流の場になっているようだ。
会場内の大エスカレーターの前にて
劇場内は、まず屋根がガラス張りになっており、自然光が入ってくる作りになっている。昼間などは照明が無くても、十分明るいくらいだ。そして、天井からオブジェがつり下げられている。キューブ状の物体がブドウのようなバランスで配置されており(ちょっと表現が悪いが…)、そういった現代的な内装がまず、コンサートの観客を出迎えてくれる。1階フロアやや西寄りのところだろうか、大ホールへと伸びる長いエスカレーターが2列に並んでいる。それに運ばれること約2分。大ホールへのエントランスへと着く。すでに開場が始まっており、入場口には長い列が続く。仲間とともに、その列に着いて入場を果たす。いよいよだ。
かさばる荷物などを預け、ホール前のスペースへ。そこではパンフレットはもちろん、CDも売られていた。確認はしていないが、おそらく山野楽器が販売を担当しているのだろう。「Le Petit Poucet」も売られていたようだ。また、前々回のコンサートから販売されている、緑色の「Joe Hisaishi」の刺繍が刻まれたタオルも販売されていた。
とにかくパンフレットを購入しホール内へ。ステージ上では新日本フィルハーモニーの方たち数人が練習をしている。とりあえずすごすごと自席へ行ってみる。……あらかじめ分かってはいたことだが、最前列の久石さんのすぐそばだった。距離として3、4メートルくらいだろうか… 表情が手に取るように分かる位置。しかし、指揮の金洪才(キム・ホンジェ)さんの姿がピアノに隠れ、足下と頭しか見えない。そして、フィルハーモニーの方たちの姿も手前にいるヴァイオリンやヴィオラ、チェロの方々しか目に入らず、奥の方はほとんど見えない。一番痛いのは、ステージの段差によって、新日フィルから発せられた音が、頭上をかすめて素通りしてしまうことだった。実際、かなり素通りしていたが、ちょうどヴァイオリンの音は、奏者の方々が良い角度に向いていたため、コンサートマスターの方などが奏でる音は綺麗に聞こえていた。ちなみに私の席のとなりには前回のコンサートから何かとお世話になっている「師匠」がいる。この席もとりあえず知っている人と聴いた方がというお話を頂いて、一緒にチケットを取っていただいた。多謝である。
2年前にもこのホールに来たことがあるが、まず記憶していたものより広く感じた。ほぼ2,000の座席が並ぶのだから、広いのは当然ではあるが、1階席はもうすこし狭かったような感じがしていたのだ。とりあえずホール内の様子を写真に収めておいた。デジカメでパシャパシャやっていると係員が寄ってきて「場内は撮影禁止に…」と何度か言っていた。公演中は撮影しないと伝えると安心して係員は戻っていった。さすがに公演中に写真を撮ろうとは思っていない。
また、会場には映画「Quartet」で出演された袴田吉彦さんや、大森南朋さんがいらっしゃったようだ。元米米CLUBの石井竜也さんもいらっしゃったらしい。直接、お顔を拝見できなかったのは残念だったが、話によると袴田さんはアンコールの前に席を立たれてしまったらしい。スケジュールでも押していたのだろうか。
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