コンサート前に…
さてさて、今度は新潟市で行われたSymphonic Special 2003のコンサートツアーの様子をお伝えしたいなあと思います。
新潟で行われた7月26日のコンサートはツアー2つ目の公演で、その前にアクロス福岡シンフォニーホールという非常に良い感じのホールでコンサートは行われていました。それに次ぐコンサートだったんですが、ここ新潟の「りゅーとぴあ」も福岡のホールに負けない非常に良いコンサートホールです。
ざっと説明すると、たまご型の建物でガラス張りの外観、そしてインテリアはところどころに木材が使われていて非常に落ち着いた感じのホールになってました。ガラス張りなので、外からの直射日光がきつい場合などは電動式で日除けボードが上部から降りてくるような感じになっていて、「おぉ!?」と思ってしまいました。それと、コンサートホールの他に、劇場、能楽堂、スタジオや練習室、ギャラリー、カフェなどいろんな施設が充実しており、かなりお金がかかった建物です。しかも屋上庭園とかもあるし、ものすごく良い感じのところでしたよ。あ、ちなみに夜景もライトアップされて、ホントに綺麗です。ホント、たまげてしまいました(笑)。
りゅーとぴあの外観。緑の中にひときわ
目立つガラス張りの建物になってます。中は本当にシックで落ち着いた雰囲気。
開場時間を迎えると、ホールに入ろうとする人々の列が長蛇をなしていました。ホワイエではいつものようにCDやパンフレットが販売されています。パンフレットはいつもどおり1,500円ですが、今回はフォトブックというような感じになっていて、久石さんが撮影されたであろう写真がふんだんに使われていました。
ホール内に入ってみました。僕は2列目に座っていたんですが、驚きました。近いんですよ。客席とステージの距離感が。2列目でも最前列にいるような感じに思えます。なんか、手に届きそうな距離っていう感じでしょうか。ホール自体もステージを囲む円形状のアリーナ形式になっており、大きいホールと言うよりはスペースを上手に使ってコンパクトにまとまったホールだなあという感じがしました。本当に、演奏者との一体感を感じることが出来るホールだと思いましたよ。そんなことを思って、ホール内をデジタルカメラでパシャパシャ撮っていたら「お客様、カメラ等の撮影の方はご遠慮いただきますよう…」と注意されてしまった。ま、毎度のことなので…(笑)
立派なパイプオルガンがあります。この写真で
ホールのコンパクトさが伝わらないのが残念。くまなくホール内を見渡すと… おっ? マイクが多い!? いや、多いどころの騒ぎではなかったです。天井からザッと見て6本つり下がっていたし、ステージ上でもピアノの上や、各種の楽器の前にマイクがセッティングされてました。場内放送でも、『本日はライヴレコーディングを行っておりますので、あらかじめご了承下さい』と伝えられてました。ライヴレコーディングでご了承って、何をすれば良いのかよく分かりませんが、ま、あまりくしゃみとか咳をしないでくれということだったんでしょうね。
そうそう、もう一つ。ステージ上をこらしてよく見ると、ステージ中央に久石さんが弾くと思われるスタインウェイのピアノが1台あることはもちろんなんですが、向かってステージ左端の奥にもう1台、ピアノが置かれていました。何かで2台、使うんでしょうか? この件は、後ほど分かってくる部分ですけどね。
ステージ上では、練習をされているフィルの方がいらっしゃいました。フルートの方とかコントラバスの方がいらっしゃったはず。ただ、ある程度の久石ファンになると、練習する音で、「あ、あの曲だな」と分かってしまいます(笑)。
なんだかんだ言っているうちに、開演の時間を迎えます。すると、新日本フィルハーモニー交響楽団のみなさんが厳かに入場されました。男性陣はほとんどの方が燕尾服を着用されていたと思います。最後に、コンサートマスターの崔さんが入場されると、会場から拍手が起こりました。崔さんが深く観客に向かって礼をされたあと、チューニングが始まります。そうすると、徐々に会場が暗くなり、反比例してステージ上が明るく照り輝き出します。いよいよです。