指揮者の紹介 -Conductor-

    シンフォニックコンサートでは必ずいる指揮者の方。今回のコンサートツアーでは三人の方が各地を担当されました。

金洪才 (キム・ホンジェ) Kim Hang Je

    1954年生まれ。桐朋学園大学で指揮を小沢征爾、秋山和慶、森正に師事。1978年、東京シティフィル特別演奏会で指揮者デビューを果たす。その後、テレビ番組「オーケストラがやって来た」の専属指揮者オーディションで200名以上の中から選ばれ話題となった。また1992年、ニューヨーク・カーネギーホールでコリアンシンフォニーを率いてアメリカデビューを果たし、大成功を収めた。
    久石さんとの仕事としては1992年、東京芸術劇場にて新日本フィルハーモニーを指揮をしている。この模様はNHK BS放送で放映され、また「Symphonic Best Selection」にライヴ録音として収められている。その後もよく久石さんのコンサートの指揮を執り、1998年長野パラリンピックの開会式のセレモニーや、1999年での日本テレビでの24時間テレビでの『旅立ちの時コンサート』、そして2000年のサリン事件チャリティーコンサートでの指揮が記憶に新しいところである。 
    1978年東京国際指揮コンクールにて第2位、1998年には渡邊暁雄音楽賞を受賞している。

齋藤一郎 (さいとう・いちろう) Ichiro SAITOH

    福井県大野市出身。6才からピアノを始める。東京学芸大学で音楽学、作曲を専攻。卒業後に東京芸術大学音楽学部指揮科に入学、その後大学院に進む。在学中から、様々なオペラ作品の副指揮者を務め、1996年にディヌ・ニクレスク国際指揮者コンクールにて特別賞受賞。1998年には文化庁在外派遣研修員に選ばれウィーン国立音楽大学、ウィーン国立歌劇場で研修をしている。
    指揮を伊東栄一、遠藤雅古、岩城宏之、若杉弘、湯浅勇治、レオポルト・ハーガー、エルヴィン・アッチェル、作曲を吉崎清冨、広瀬量平、ピアノを外山準の各氏に師事。現在はアポロ室内合奏団音楽監督を務めている。
    久石さんとの仕事は今回が初めてだろうと思われる。本人もピアノを弾かれるということで、非常に興味深いものになるのではないだろうか。

曽我大介 (そが・だいすけ) Daisuke SOGA

    1965年大阪府生まれ。今回のコンサートツアーでは出番が当初なかったものの、急遽佐賀公演で登板が決まった。4歳からピアノを始め、高校時代にコントラバスを演奏。桐朋学園大学音楽学部演奏学科コントラバス専攻し、ルーマニア国立“チプリアン・ポルムベスク”音楽院コントラバス科を主席で卒業する。ウィーン音楽大学指揮科、シエナ・キジアーナ音楽院指揮科、ハンガリー・ソンバタイ国際バルトーク・セミナー指揮科、タングルウッド音楽センターなどにおいて、ベルナルト・ハイティンク、小澤征爾、フェルディナンド・ライトナー、ジュゼッペ・シノーポリ、ロバート・スパノ、グスタフ・メイヤー、レオン・フライシャー、ウーロシュ・ラーヨビッチ、イルヤ・ムーシン、ドミニク・ルイツ、イオン・ケプテア、ペーター・シュヴァルツ、田中雅彦、森正の各氏に師事。現在は、大阪シンフォニカー交響楽団の音楽監督・常任指揮者(ちなみに2001年12月現在、日本のプロオーケストラの中での一番若い音楽監督)とルーマニア国立放送交響楽団の首席客演指揮者を務める。
    久石さんとの仕事としては、1998年に「Piano Stories '98 Orchestra Night」にてツアー指揮者として帯同し、好評を得ていたのが記憶に新しい(この演奏はCD「WORKS II」に収録)。また、同じく1998年に放映された「題名のない音楽会」でも久石さんと競演をしている。
    1998年「第4回キリル・コンドラシン国際指揮者コンクール」で第1位キリル・コンドラシン賞およびヨーロッパ放送連盟賞を獲得するなど、様々なコンクールで受賞している。

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