第三節 タイトルの法則

 いやあ、宮崎監督の最新作「千と千尋の神隠し」(仮題)の発表が出されたこともあって、こっちのページを更新してみようと思います。と、このことは皆さん、分かっているとは思いますが…

宮崎駿監督長編映画作品には、必ずタイトルに『の』が入っている

 ということがあります。全部を書き出してみると「ルパン三世カリオストロ城」「風ナウシカ」「天空城ラピュタ」「となりトトロ」「紅豚」「もののけ姫」… 全部に『の』が入ってました〜 何か『の』を入れるとヒットするという縁起があるようで、必ず入れているそうです。そんなことで、「もののけ姫」の時は、宮崎駿監督は「『もののけ姫』ってタイトルでは話に合わなくなっているので、『アシタカせっ記』というタイトルにしたい」と一時期こだわったんですが、プロデューサーの鈴木敏夫さんが「もののけ姫」で押し切ったという経緯があります。

逆に高畑勲監督長編映画作品には、必ずタイトルに『ほ』の字が入っている

 そうそう、ジブリで作品を作っているもう一人の監督、高畑勲さんの場合は必ず「ほ」の字が入っています。「火垂るの墓(たるのはか)」「おもひでろ」「平成狸合戦こ」「ケキョ となりの山田くん」という感じで。「ほ」と「ぽ」と「ホ」の違いはありますが、「ほ」の字は入ってますよね。これも、「ホーホケキョ となりの山田くん」には経緯があって、最初のタイトルがそのまま「となりの山田くん」で、鈴木プロデューサーが高畑監督に「監督、『ほ』の字が入っていませんが、どうしますか?」と聞いて、次の日、監督が突然、「ふ〜ん、じゃ、タイトルに『ホーホケキョ』を入れましょう! うん、これで『ほ』が2つも入ってるし、いいでしょう。」という感じで決まったというなんともものすごいことがあったそうです。でも、残念ながら「ホーホケキョ となりの山田くん」はこけてしまいました… やっぱり松竹でやったのがいけなかったのか、それとも作品の宣伝の仕方が悪かったのか… それともカタカナがいけなかったのか(笑)。

 そんなこんなで、スタジオジブリ作品にもいろんなエピソードがあるんですね〜

 

戻ってみますか…