久石譲 第九スペシャル その3

年末から続いて「その3」です。

演奏は読売日本交響楽団の皆さん。今回、初めて聞きました。略すると「よみきょう」と呼ばれるそうですね。この日のコンサートマスターは小森谷巧さんだったと思います。読響のHPで顔写真を見たんですが、NHKホールで見た姿はちょっと痩せられていた感じがする。で、ゲストコンサートマスターに鈴木理恵子さんがいらっしゃるんですね。「Winter Garden」で一緒に久石さんとお仕事してましたよね。そのうち、読響と久石さんの共演があったら、鈴木さんがゲストコンサート…… あれ? パンフレット見ながら書いていたんですけど、パンフには鈴木さんの肩書き「客員コンサートマスター」ってなってますけど、コンサートミストレスって言わないんですね。ウィキで見たら、最近、男女どちらでもコンサートマスターと呼ぶ傾向があるそうです。
さて、NHKホールのステージに目を転じると、まず栗友会の皆さんが入場され、引き続いて読響の皆さんがステージに入り、チューニングを始めます。最初の曲は久石さん作曲の「Orbis」。この曲だけパイプオルガンが使われるため、先にお見せした写真の通り、ステージに向かって右手上にパイプオルガンに今回の奏者、ジャン=フィリップ・メルカールトさんと楽譜をめくる人がスタンバイ。指揮の様子が分かるように、楽譜の脇にはおそらく久石さんの姿が映っているモニターが用意されていました。
チューニングが終わって静まったところに、燕尾服を着た久石さんが登場し、大きな拍手が送られました。今回のコンサート、久石さんの話は確か無かったと思います。クラシックコンサートでMCって普通無いですよね。久石さん、さほど緊張した面持ちではなく、これまでのコンサートと同じような感じで指揮台へと上がりました。
で、「Orbis」はパイプオルガンと合唱の音色からとなります。最近、全然「Orbis」を聴いていなかったので、結構忘れている部分も多かったと思うんですが、「Melodyphony」のアレンジから大きく追加されていたように思います。調整というより、補筆したような感じで結構追加されている部分が多かったように感じましたが、確認するすべが無いため、分かりません。聴いたことないフレーズが結構追加されていたような気がしたんですが、気のせいかも知れないので、間違っていたらごめんなさい。サントリー1万人の第九コンサートのために作られた曲ですけど、ミニマルミュージックをベースに変拍子が続きますが、心地よいんですよね。
曲が終わると指揮をされた久石さんが一旦退場し、併せて栗友会の合唱隊の皆さんも退場、オーケストラメンバーも一部退場し、小編成のオーケストラとなりました。そこにパラライカ、バヤン、ギターの奏者3名が入場し、ステージ中央にそろいました。パラライカは「風立ちぬ」のCFなどでテーマ曲として使われていた、独特の音色を醸し出すロシアの弦楽器です。音色的にはウクレレの音色を高くしたような感じでしょうか。バヤンはロシア式のアコーディオンだそうで、鍵盤がボタン式のもの。バンドネオンに似ているような気がしますが、バンドネオンはドイツで作られたもののようです。
音楽は映画「風立ちぬ」から、『バラライカ、バヤン、ギターと小オーケストラのための「風立ちぬ」小組曲』です。ラライカの印象的な音色から始まりました。そこにバヤンの音色が加わり、サントラでは「旅路」として何度もモチーフとして使われたメロディが、目の前で繰り広げられましたが、すみません。あまり思い出せません…(汗)
…という中途半端なところで次号に続けることにします(苦笑)。
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