武士の一分 評

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 今日は家でジッとしているのもなんだしと思って、またひたちなかまで遠出してTOHO CINEMAS ひたちなかで映画を観に行きました。

 最初はもちろんタイトルどおり「武士の一分」目当てで行ったんですが、ちょっと朝起きるのが遅くなってしまったのと、途中で神社参りをする人たちによる渋滞に巻き込まれてしまい、タッチの差で「武士の一分」の上映開始時間に間に合いませんでした(涙)。

 そんなので、またまた悔しいので(笑)、クリント・イーストウッド監督作品の「硫黄島からの手紙」を観て、その後、山田洋次監督の「武士の一分」を観るという流れになりました。全然普通に1日2本映画観るのは問題無いですね(笑)。3本行けそうな感じもする(爆)。

 そんなのは良いとして、「武士の一分」ですが、端的に言うと良かったです。山田洋次監督いわく「愛妻物語でもあり、復讐譚でもある」っていう話ですが、木村拓哉さんの目が見えない武士の役は自然だったし、その妻・加世を演じた檀れいさんのけなげに夫を支える姿には、吸い込まれていくような魅力があって、その姿だけでも映画を観る価値はあるかな、と思いました。

 って男性視点丸出しだな(苦笑)。ま、個人的に「その中での自然さ」を重視している僕にとっては、すごく自然で、すごく愛情に溢れた作品だったので、オススメできます。観て損はしないと思いますよ。ボロボロ泣くような作品ではないですけど、心の絆を確認しあう作品なので、カップルとかで一緒に観てもらうのが良いんじゃないかな。

 詳しくは続きの方で書いてみます。ネタバレありますのでご注意を!

 あまりあらすじを言っても仕方ないんですが、ホントに簡単に言うと木村演じる新之丞が藩主の毒味役をしたら、毒に当たってしまい盲目になってしまう。武士としてお終いだと思い死のうとする新之丞を引き留める、檀れい演じる妻・加世。なんとか夫を支えるために板東三津五郎演じる番頭・島田に相談するが策略にはまり身を捧げることになってしまう。新之丞はそれを裏切りと感じ、妻に離縁を言い渡した。しかし、加世が身を捧げてまでした願いを島田が全く果たしていなかったことを知り、復讐に燃えた新之丞は島田と果たし合いをしようとする話です。

 話自体は全くのストレートというか、僕でもあらすじが読めてしまう内容です。でも、映画って「読めても良い」んだと思うんです。そのスクリーンから感じる感覚を楽しむところであって、先が見えないような凝ったシナリオは要らないですよね。

 監督がキーワードに掲げた「愛妻物語」と「復讐」なんですが、まず「愛妻物語」は、本当に新之丞と加世がお互い好き合っているのが画からにじみ出ている感じがしたし、新之丞のことを本当に心配し、献身的な加世の姿は、一種の憧れを覚えます。お互いに心の底から想い、心配してくれるってことはなかなかできることではないですからね。そこから対比的に描かれる盲目になった新之丞をどうしたものか相談する親族たちの「やる気のない」話し合いのシーンには、いろいろ考えさせられる部分もありました。

 そこで、妻が夫を思って行動したことが裏目に出て、身体を夫ではない他人に許してしまうんだけど、「ウソは突き通せない」と、夫にちゃんと話すシーンなんかも本当の夫婦愛だったりするのかも知れませんね。新之丞と加世の間に、「夫婦の間でウソをつかない」というような絆みたいなものを感じて、こうであるべきなんだろうなあと感じました。

 「復讐」の方はそんなに重要なファクターでもないような気がします(苦笑)。結局、妻が自分のために辱めを受けたのに、それが全く意味のないものにされてしまった気持ちやら、それに対して妻に離縁を言い放ってしまった自分に対する責め、後悔。そしてそれを引き起こされた敵に対しての復讐心。いろんな思いが交錯した果たし合いだったんですが、結局新之丞は敵討ちをしたものの、とどめを刺さなかったってところに、「復讐」よりも、「妻に対する想い」の大きさをにじませたのかなあと感じさせますね。片腕を切り落としたところで、妻の敵を討てたって想いが高まって、その先までは行かなかったのかなと。

 でも、あまり重苦しい感じでもなくて、笹野高史さん演じる徳平が良い味出していて、楽しいシーンがいろいろありました。「男はつらいよ」シリーズにも出演していたってことで、面白いところがいくつかあってなごみましたよ〜

 なんか、あらすじばっかり言っているような気が…(汗) にしても、男性の目線での映画なので、女性に受けるかなあって少しばかり心配してます。なぜそんなことを言うのかというと、新之丞が加世に対しての「すまん」と謝るひと言がなく、「愛妻」とキーワードがありますが、どっちかというと妻からの献身的な支えが印象に残っているので、そこが少し気になるんです。江戸時代の男尊女卑で、身分制度もあった時代だから、そういうものなのかも知れないんですけどね。

 兎にも角にも、木村拓哉さんも良かったけど、檀れいさんの品の良さはすごく惹かれました。この作品が初めての映画デビューだと言うことで、注目される女優さんのひとりではないかなと思います。また、出演される作品はチェックしてみたいなあと思いますです。

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このページは、ショーが2007年1月 2日 23:59に書いたブログ記事です。

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